スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

ザ・ニュースペーパー2023

少し時間ができたので、過去のことを投稿します。
どうぞご容赦を。

3月29日、毎年楽しみにしている「ザ・ニュースペーパー」の公演(大阪・新歌舞伎座)を見てきました。


WBC直後だったので、まずは時の人、大谷翔平、村上さま、ヌートバーが登場。
ウクライナのゼレンスキー大統領、ドイツのシュルツ首相、フランスのマクロン首相などニューカマーも次々と。


日本からは岸田総理なんですが、政策を見事に皮肉られておりました。「あの鐘を鳴らすのはあなた」の替え歌で「あの「金」を減らすのはあなた」に爆笑。


新顔の維新・中条きよし議員は、「嘘」を歌いながら年金スキャンダルを釈明。ディナーショーの宣伝もちゃっかりしていました(笑)


恒例の「ある高貴なご一家」コーナーには、NYから駆けつけた特別ゲストが。
ケイコムロ&マコのカップルが大いに湧かせていました。
あまり似ていなかったけど。


平日の昼間なのに2階席まで、ほぼ満員という盛況ぶり。
楽しかった〜 日頃の鬱憤が吹っ飛びました。



大阪落語祭「立春大吉寄席」

かなり時間が経ってしまいましたが(汗)
2月3日、大阪落語祭「立春大吉寄席」に行ってきました。
会場は、心斎橋PARCOのスペース14。

 

大阪落語祭は、総勢300名近い上方落語家が、大阪府の様々な場所で
繰り広げるイベントで、今年で3回目になります。

 

 

「平林」桂小梅
「必殺仕分人」桂そうば

「貢ぐ女」林家菊丸
ちりとてちん お座敷バージョン」桂あやめ

西遊記 パペット落語」笑福亭鶴笑
「不動坊」桂雀々

 

こんなラインナップでしたが、初めて聴く菊丸さんが、なかなか味わい深い新作で、良かったです。ふとした瞬間に、喬太郎師匠のテイストが見え隠れしていました。

桂あやめ師匠は、ちりとてちんの舞台を御座敷に変えるという、創意工夫。
見事に演じていました。

 

トリを務めた雀々師匠。
雀々さんの高座を見るのは、本当に久しぶりでしたが(20年ぶりぐらいか)

 

パワーアップしており、全身で熱演する「不動坊」は圧巻でした。
「不動坊」は他の噺家で、何度か聴いたことがあるんですが、雀々師匠の高座にふれて

「こんなに面白い噺だったんだ」と再確認!
60歳を過ぎても進化し続ける師匠に、大いに励まされました

主役はお客様 コロッケ公演を見て

このところ、ブログを更新できませんでした。
仕事が忙しかった‥‥という言い訳は野暮。
プロにあるまじきことです。

プロと聞いて思い出すのが、ものまね芸の第一人者、コロッケさん。
先日、大阪・新歌舞伎座で公演を見てきました。


コロッケさん、今まで歌手との共演が多かったのですが、今回はものまね芸人だけのステージ。ノブ&フッキー、ビューティ国分など、10組の芸人が集まっての公演です。


コロッケさん曰く「ものまねだけで3時間の公演は初めてで、最初は不安だった」と。

でもフタを開けてみれば、まったくの杞憂。手を替え品を替え、一切中だるみなく、フィナーレまで楽しませてくれました。

 

ものまね紅白歌合戦。今では見られない著名人シリーズ(チャゲ&飛鳥に爆笑)
なんと落語にも初挑戦。「初天神」を田中邦衛、淡谷のりこ、志村けんに扮しての高座で、実に見事でした。(落語もうまい!)

自分の出番だけでも大変なのに、後輩芸人のステージをすべて袖で見て、アドバイスをするとか(共演者談)。そのサービス精神にはいつも圧倒されています。

 

コロッケさんの舞台を見て思い出したのが、この本。

『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』古賀史健著

 

古賀さんは、かのベストセラー『嫌われる勇気』で知られる気鋭のライターです。
この本に、こんな一節があります。
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ライターは、ただ文章を書いているのではない。書くことを通じて、コンテンツを作っている。同じ書くでも、現代詩や純文学のような形式をとらない、けれども「コンテンツ」としか名づけようのないなにかを、ライターはつくっている。ここから議論を進めていこう。

最初にやるべきは、コンテンツということばの定義づけである。

ぼくは「エンターティン(お客さんをたのしませること)」を目的につくられたもの」は、すべてコンテンツだと思っている。

お客さんの存在を前提にしていること。そして、お客さんの「たのしみ」や「よろこび」に主眼が置かれていること。つまりは、自分よりお客さんを優先していること。この原則を守ってつくられたものは、すべてコンテンツだ。大衆文学、エッセイ、コラム、ハリウッド映画、ポピュラーミュージック、ゲームソフト、あるいはナイキの限定版スニーカーからビッグマックまで。ぼくにとってはいずれもコンテンツであり、ライターもまた同じ視点でサービスを提供している。

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「お客さんの「たのしみ」や「よろこび」に主眼が置かれている」

コロッケさんもそういう姿勢でステージに立っているのだろうと思う次第です。

 

「七味五悦三会」後編

「七味五悦三会」の後編、「五悦、三会」を記しておきます。

 

■五悦

春風亭一之輔落語(3月4日・道頓堀ZAZA)

多方面で人気の一之輔さん。初めて生で聴くことができた会です。
NHKの「超入門!落語 THE MOVIE」や「落語ディバー!」でしか知らなかったのですが、高座では、愛嬌のある噺家さんでした。古典落語を実に軽やかに演じており、古典の凄さを改めて実感させられました。
サービス精神にも感服。

 

●昭和山ハイキング(5月7日)

大阪八低山の一つ「昭和山」(大阪・大正区)へ友人と登ってきました。
「山」といっても標高33メートル。5分で登れます(笑)
天気がよく、山頂からは大阪湾の眺めが素晴らしかった。

ブログには書いていませんが、登山後、大正区名物の渡し船にも乗り、
なんとも気持ちよかったことを覚えています。

bluesnake.hatenablog.com

●花詩歌タカラヅカ「王家に捧ぐ歌」(5月30日・天満天神繁昌亭

毎年恒例の花詩歌タカラヅカ公演。
宝塚ファンの噺家、芸人が一堂に介して、本家そっくりの舞台を繰り広げるという公演です。2022年は「王家に捧ぐ歌」。オペラ「アイーダ」で有名な作品ですが、エジプトとエチオピア、2つの国に引き裂かれた男女の悲恋物語です。
わずか2日間の公演に、忙しい合間を縫って稽古に励む芸人さんの熱意に、いつも感動しています。


藤山寛美三十三回忌追善公演(5月25日・大阪松竹座

寛美さんの十八番「大阪ぎらい物語」を娘の直美さんが見事に演じました。
元は男役の阿呆ぼんを、娘役に置き換えての脚本でしたが、
それがうまくハマり、名演になったと感じました。

bluesnake.hatenablog.com

●大なごやらくご祭(12月23日・名古屋市公会堂

こちらも毎年恒例の落語祭。
東西の人気噺家が名古屋に集まる4日間。
SWA(創作話芸アソシエーション)の回を見たのですが、今年のテーマは「個展アフター」有名な古典落語の「その後」を創作して口演してくれました。

bluesnake.hatenablog.com

 

■三会

2022年は出会いそのものが少なく(コロナのせいです・哀)
残念ながら「二会」となりました。

お名前は明記しませんが、御二方ともトークライブに登壇されていたベテランのノンフィクション・ライターです。

その生き方にも共感したのですが、印象に残った一節があります。
書く原動力は、「書きたい」ではなく「変えたい」。
現状をより良い方向へと変えたい「思い」が取材や執筆の根源にある。
だから書けるのだ、と。


この言葉、座右の銘となりました。

「七味五悦三会」前編

すっかり正月気分も抜けた頃に恐縮至極ですが、

昨年の「七味五悦三会」を記しておきます。

 

「七味五悦三会」は江戸時代から風習でして「その年に食べた七つの美味しいもの」
「五つの楽しかったこと」そして「三つの良き出会い」。これを大晦日に家族で紹介しあう風習です。すべて言うことができれば、よかったねと喜びあい、足りなければ、来年への希望を分かち合う。そんな滋味のある風習です。

 

ということで、まずは「七味」から。

 

●越前そば(武生製麺

 

 

そばどころ越前らしいコシがあり、「もり」でも「かけ」でも美味しい一品。
2人前で300円程度なので、お得です。
私はそば好きなんですが、大阪には美味しい蕎麦屋が少ない。
うどん文化の土地なので仕方ありませんが、この越前そばで「そば愛」を満たしています。

 

●お肉屋さんの牛すじカレー(ヒョウチク)

 

 

スーパーで買えるレトルトカレーです。値段は100円。
にも関わらず、牛すじが大量に入っていて、しかも美味しい。
このカレーに出会って、家でカレーを作る機会が減りました。

●てっぱい

 

 

生まれ故郷・香川県の郷土料理です。薄切りにした鮒(ふな)を、大根やにんじんと酢味噌であえた一品。
小さい頃はよく食卓に並んでいた普段のおかずですが、子供の私は、どうも苦手だったのです。しかし最近、食べる機会があり、その美味しさに病みつきに。
味わいがわかる年齢になったからかもしれません。

 

(詳しくは、この農水省のサイトをご覧ください)

www.maff.go.jp

 

●ポテトチップス(創健社

 

 

ポテトチップスといえば、カルビー湖池屋をはじめ数多くのメーカーが製造しています。
この創健社のチップスは、薄塩でじゃがいもの味がしっかり味わえます。福祉施設の販売で購入したのですが、その美味しさに驚きました。

 

●信州りんご(あくと)

 


お世話になっている「松野農園」を通して購入した信州りんご。
ほぼ無農薬栽培で、甘味と酸味のバランスが抜群でした。
このりんごを食べたら、他のは食べられない。そんな極上品です。

 

●光黒豆もち(Befco)

 


北海道産の「光黒豆」を使ったおかきです。
黒豆というと丹波産が有名ですが、こちらは、知られざる逸品。
140円というお値段もありがたい。

 

●トルティアチップス(イオン)

 

 

最後は、イオン(トップバリュー)のトルティアチップス。
とうもろこしを原料としたチップスで、とても軽く、胃もたれしません。
一時期ハマってしまい、毎日一袋食べていたことも。
流石にそれはマズいと思い、自重しました。
まぁ、それほど美味しいという証拠ですね(笑)

 

振り返ってみると、菓子類が多く、いかに割安な食生活をしているのかが、よく分かりました。
でも、豪勢な料理もいいけど、日々のちょっとした食事(おやつ)で満足できた方が、幸福ではないかと思う次第です。


残りの「五悦、三会」は明日、投稿しますね。

 

隠蔽される実態 ETV特集「ドキュメント 精神科病院×新型コロナ」

2021年のことですが、どうしても書いておきたいと思います。

それは、2021年7月31に放送されたETV特集「ドキュメント 精神科病院×新型コロナ」についてです。

コロナ禍で精神疾患を持つ患者はどうなっているのか。その実態を知るため、東京で最大の病床を持つ精神科病院、都立松沢病院を1年間追ったドキュメントです。

 

www.nhk.jp

まず、精神疾患を抱える人がコロナに感染すると、行き場がなくなる。
しかし、なんとか受け入れようとする松沢病院のスタッフ。
カメラは、その奮闘が実に生々しく捉えていました。

 

不勉強にも知らなかったのですが、日本は世界の精神科病床の2割を占めている精神科大国だそうです。こちらの東洋経済の記事にも詳しく載っていますが、精神科は「ベッド数を多くして稼ぐビジネスモデル」になっているのが現状なのです。

 

toyokeizai.net

特例措置により、精神科は他の診療科に比べて、医師や看護師数が2分の3で済むという現実も。結果、人件費が安く済むため、悪質な業者が開業するケースもあるそうです。

 

番組ではイニシャル表記でしたが、都内のYという精神科病院が凄まじかった。
コロナの陽性が判明した患者を、大部屋に集めて治療をせずに放置。部屋にある、仕切りのないトイレで用を足させたり、外から南京錠をかけるといった不法行為を繰り返している。保健所が調査に来ると、まずい部分は隠してしまう(それで帰る保健所職員も職務怠慢としか言えない)

 

海外では精神科患者を病院ではなく、社会へ出て、ふだんの生活をしながら地域で見守っていく。そういう治療が主流になっています。
しかし、日本は真逆の状態。この落差に愕然とするしかありません。

2023年の目標

今日から仕事はじめという方が多いと思います。
年頭に目標を書き記しておきます。

 

今年の目標。1つ目は「早寝早起き」

 


なんだか小学生みたいですが、宵っ張りの身としては、真剣なんです。
フリーランスなので、時間の使い方は自由。なので、深夜までネットやテレビを見たり、本を読んだりしてしまう。

 

その結果、朝も遅くまで寝てしまう(酷いときは午後に目覚めることも)。
時折、早く出かけねばならない日があるのですが、日差しを浴びると「なんて気持ちいいんだ!」と感動すら覚えます。

この晴れやかな気分を少しでも多く味わいたい。

 

2つ目は「筋トレ」です。

3年前から週に1回、断食を始め、体重が7kg減りました。
まる1日、胃を空っぽにすると、確実にやせます。
ダイエットには最強の方法だと実感しました。

 

ということで、次は筋力のアップ。
体重が落ちた反動で、体脂肪率は高めの状態(脂肪はなかなか落ちません)

私は血管が細い体質でして、採血や点滴の際、看護師さんが注射針を指すのに一苦労するほどです。血管を強くするには、筋肉を増やすのが一番だと聞き、決心した次第なのです。

まずはランニングから。
そう決意する年初です。