スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

書評

マガジンの時代

先週、三浦サンが逮捕されてからというもの、同年代の友人と顏を会わせるたびに「あの頃」の話題で盛り上がってしまう。ペイズリーのシャツ、景山民夫の「フルハム三浦」、裕次郎グラス。思い出すのは、どうでもいいディテールばかりってのが情けないのだが。…

乙女じゃないけど

隣町の図書館で資料探索。合間、雑誌コーナーに『活字倶楽部 07秋号』を見つける。巻頭大特集が「乙女と隠れ腐女子のための読書案内」 まずい。時間がないっつーのに。舌打ちしつつも、するすると食指を伸ばさずにはいられない私。哀しい(うれしい?)サガ…

腐海だより

風邪を引いてしまった。 昨夜、風呂に入った後、だらだらと「朝まで生テレビ」を見たのがまずかったか。とりあえず体が温まるものをと、鱈チゲをつくる。ピリ辛の鍋を喰らい、汗をドッとかいて布団に潜り込み、毒素追い出し作戦を決行。二時間後、効果あって…

本の樹海

年明け早々、VDT症候群が再発。仕事以外は、極力、目を休めなくてはならないのだけど、いま異様に読書欲がみなぎっている。『桜庭一樹読書日記』(東京創元社)を読んだせいである。この本、全編に「本が愛しくてたまらない」という空気がみなぎっていて、そ…

まあるい月

十五夜。中秋の名月。永田町では無粋な宴が繰り広げられているようだが、今宵は世俗の喧噪などシャットアウトして、月を愛でましょうぞ。 江戸の庶民は、大晦日、除夜の鐘を聞きながら、今年出会った美味しい七つの味(七味)と五つの楽しかったこと(五悦)…

真夏の読書会(2)

読書会のあとは、近所の小料理屋へ座を移しての暑気払い。冷えたビールで喉を潤しつつ、鯨ベーコンや焼き素麺なんて、オツな料理に舌鼓。宴半ば、参加者に「上半期のベスト本」を発表してもらったのだが、これが、おもしろいのなんの。 私以外の7名は、いず…

真夏の読書会(1)

読書会を開く。友人7名に声をかけ、メンバーの自宅を借りての小さな会だ。 課題図書は『生物と無生物のあいだ』(福岡伸一、講談社新書)。DNA学説史をもとに、生命とは何かという根源に迫った一冊である。 このところ、プライベート読書は壊滅状態のわたし…

ピア・プロダクション

都内で読書会。 課題図書は、Web2.0以降のワークスタイル新潮流を考察した話題の理論書『ウィキノミクス』(日経BP社)。これを総勢160名で読み、考え、論じようというのだから、エキサイティングな集まりにならないワケがない。このところ沈下気味だった当…