スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

舞台

ザ・ニュースペーパー2023

少し時間ができたので、過去のことを投稿します。どうぞご容赦を。 3月29日、毎年楽しみにしている「ザ・ニュースペーパー」の公演(大阪・新歌舞伎座)を見てきました。 WBC直後だったので、まずは時の人、大谷翔平、村上さま、ヌートバーが登場。ウクライ…

主役はお客様 コロッケ公演を見て

このところ、ブログを更新できませんでした。仕事が忙しかった‥‥という言い訳は野暮。プロにあるまじきことです。 プロと聞いて思い出すのが、ものまね芸の第一人者、コロッケさん。先日、大阪・新歌舞伎座で公演を見てきました。 コロッケさん、今まで歌手…

阿保ぼんの凄み ー藤山寛美三十三回忌追善公演ー

藤山寛美三十三回忌追善公演(大阪松竹座)を見てきました。浪花の喜劇王と言われた寛美さんが亡くなって、もう30年以上経つんですね。 「大阪ぎらい物語」は、船場の木綿問屋を舞台にした喜劇ですが、脚本がとてもすばらしい。寛美さんは、ちょっと風変わり…

「ソーゾーシー」は騒々しい

「ソーゾーシー」の公演(大阪・道頓堀ZAZA)を見てきました。不思議な名前ですが、ソーゾーシーは、若手噺家4人によるユニットでして、いずれも新作派ばかり。一昨年、初めて聴いたのですが、そのバカバカしさ(ほめ言葉)に強烈にひかれ、またまた馳せ参…

笑いの中の本質 ザ・ニュースペーパー公演

ザ・ニュースペーパーの公演を見てきました。政治風刺のコント集団です。 生で見るのは初めてだけど、いやー、おもしろい!コントを2時間もどうやって上演するだろか?と思っていたのですが、そんな予想をはるかに超えたステージでした。手を替え品を替え、…

松竹新喜劇(京都・南座)

7月16日、松竹新喜劇(京都・南座)を見てきました。その昔、テレビでよく見ていましたが、生の舞台は初めてです。 1本目は新作の「一休さん」。 藤山扇二郎さんが、おなじみ一休さんに扮し、村人のいさかいを「とんち」で収めるストーリー。 朝ドラ「おちょ…

至福の競演 コロッケ&天童よしみコンサート(大阪・新歌舞伎座)

大阪に緊急事態宣言が発令される直前の4月23日、コロッケ&天童よしみコンサートに行ってきました(大阪・新歌舞伎座)。 コロッケさんのステージは、一度生で観たいと思っていたのですが、ようやく念願かないました。 とーーーっても良かったです! 一瞬た…

20年目の発見

精華演劇祭の特別企画に行く。1989年に上演された唐組の舞台「電子城―背中だけの騎士ー」の上映会。 20年前の舞台を「記録映像」で振り返っておもしろいのだろうか、と少しばかり不安があった。ところが、まったくの杞憂。2時間を超す長尺の作品だったが、と…

潔い人生

朝のニュースで水の江滝子さんの死去を知る。 画面に映し出されたターキーさんの写真を見て、死去のニュースなのに慶事のような清々しさを感じてしまう。不謹慎なことは承知だが、そうとしかいいようのないほど、ハツラツとした笑顔だった。享年九十四。大往…

新歌舞伎座に驚く

この頃、上本町駅を通ることが多い。着々と工事が進む新歌舞伎座を仰ぎつつ、思うことはひとつ。ここでOSKの公演が観たい。 来年9月に誕生する上本町・新歌舞伎座。キャパは1464人になるそうだ。松竹座、南座よりもひとまわり大きな劇場というところか。これ…

煩悩との戦い

現在、観劇に関しては自粛モードの身である。もうすぐ宝塚月組『エリザベート』が始まるし、7月にはOSKの南座公演も控えている。その上、8月には桜花昇ぼる&チェリー・ガールズの公演(大阪)とディナー・ショー(奈良)まである。これは大出費の予感。とい…

放課後の快感

先週末からハードな仕事が続いていた。気合いで乗り切って、ようやくの休日、宝塚大劇場へ。開演前、花のみちのロッテリアで、ひと息。ここの2階は窓から大劇場が見渡せて、なかなかのロケーション。平日は、さほど混まないので、結構気に入っている。 熱い…

マンマ・ミーアに思う

劇団四季「マンマ・ミーア!」を観にいく。 ミュージカル・ファンである仕事仲間T嬢の「絶対に見るべし」という熱烈推薦の弁に推されて、久しぶりに四季の舞台を観ることになった。 思えば、ここ2、3年「男女混合」の舞台ってものをほとんど見ていない。歌舞…

立ち向かう者が生き残る

劇団四季がチケット代を「値下げ」する。 発表によれば、S席1万1500円→9800円に。A席9450円→8000円になるそうだ。他の席種もすべて値下げに踏み切るという。値下げ分は劇団四季の「前期経常利益の40%に相当する」そうで、一時的にはかなりの痛手になるだろ…

気になったもので

まもなくお彼岸。いまさら夏芝居のことを書くのもナンですが、いろいろ面白いことがあったので、ちょっと記録を。私的な萌えツボばかり。ピンポイント感想ですが。 ■二枚目の熱き柔肌 「女教師は二度抱かれた」(8月、シアターコクーン) 劇作家・松尾スズキ…

愛が見えない

今年は年頭から「舞台運」がいい。不思議なぐらいダメな作品に当たらなかった。ところが、ここへきて壮絶なハズレをひいてしまいました。 新橋演舞場の8月公演「幕末純情伝」 つかこうへいが商業演劇の老舗に乗り込む。名作「幕末純情伝」を18年ぶりに自ら演…

劇場文化のカガミ

真夏の博多ばなし。まだ続くのかって? いや、どうしても書いておきたいことがありまして。 今回の観劇旅では、博多座の劇場スタッフの「プロの接客術」も心に残った。 博多座はまったく初めてだったんですが、ハードもソフトも素晴らしい劇場である。シャレ…

博多へGO

ようやく8月。今年は7月はじめから容赦ない酷暑が続いた。中旬には、気温38度なんて笑うしかない数字が跋扈する毎日。だからもう、完全にひと夏を乗り越えた気分。だけど、まだ8月1日なのね。本番はこれから。ううう、夏は長い。 先月の京都行きを皮切りに、…

手話は格闘技

落語の「手話通訳」が、ちょっとした騒動になっている。このニュースで思い出したのが、先日のこと。名古屋でホーキング青山の講演を聞いた。青山氏といえば、ビートたけし、立川談志を師と仰ぎ、毒舌系のトークを売りにしている漫談家。 愛知県弁護士会主催…

銀座の夜 幻の電車

先日、若かりし円生師匠の「三十石」について書きましたが、実は、もう一本、印象に残った録音テープが。 豊竹山城少掾の義太夫「太平記忠臣講釈」、昭和二十六年の録音。山城少掾といえば、昭和の大名人。語りは素晴らしく、耳の幸福をたっぷり味わったわけ…