スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

『なるべく働きたくない人のためのお金の話』

大原扁理さんの『なるべく働きたくない人のためのお金の話』(百万年書房)を読みました。 大原さんは1985年生まれの33歳。高校時代に引きこもりを体験し、卒業後に上京。家賃7万円のシェアハウスに住み、アルバイトを始めたものの、がんばって働いても貯金…

ゆるすまち、ゆるされるまち

4月から6月まで、プロライター道場という勉強会に通いました。その修了課題として大阪の西成にある「釜ヶ崎芸術大学」を取材して記事にしました。 ダイヤモンド・オンラインに掲載されているのは短縮版でして、こちらが完全版になります。お時間がありまし…

詩と死

釜ヶ崎芸術大学の詩の講座に参加しました。8月は特別編として「應典院」(大阪・天王寺区)の墓地で開催。夜は入れない場所ですが、住職の計らいで特別に入ることができました。 ビルに囲まれながら、そこだけは真っ暗な墓地。死者と生者をつなぐ不思議な空…

美智子さまと新美南吉

いま、新美南吉の詩を読んでいる。 新美南吉といえば『ごん狐』や『手袋を買いに』で知られる童話作家だが、詩も書いていたことを、最近になって知る。 きっかけは、4月に放送されたNHK「運命 天皇の物語」第4話「皇后 美智子さま」 美智子さまは、幼少のみ…

神田松之丞の陰

先日、神田松之丞の独演会に行ってきた。定員1300人のホールが即日完売するほどの人気。友人がレアチケットを取ってくれたので、初めて生で聴くことができた。 「源平盛衰記 扇の的」 「万両婿(小間物屋政談)」 「中村仲蔵」 軍紀もの、滑稽もの、大作人情…

カキフライ理論

4月から「プロライター道場」という勉強会に通っている。そこで「カキフライ理論」で自己紹介文を書け、という課題が出た。 カキフライ理論? なんじゃそりゃ? 調べてみたら、村上春樹さんの言葉だった。村上さんに「自己紹介が書けない」という質問をした…

月曜断食

「月曜断食」を始めて1週間。昨日、2度目の断食日をクリアしました。 月曜断食とは― ・週1日は、何も食べない(水を1.5リットル程度飲む) ・週4日は、野菜など体に良い物を食べる ・残り2日は、何を食べても自由(ただし量は控えめに) ■よかった点 ・料…

割り勘問題

先日、友人たちと落語会に出かけた。 観客の中に知った顔がいた。以前お世話になった「先生」である。 終演後、飲もうという流れになり、友人が「先生もいかがですか?」と誘った。 これが運のつきだった。 タクシーに乗り込んで、近くの料理屋へ。 友人がビ…

敗戦国の皇太子

www.nhk.or.jp 録画で見たNHK「天皇 運命の物語 第1話 敗戦国の皇太子」がすこぶる面白かった。 父の昭和天皇に比べて(といっては大変失礼だが)どこか影の薄い印象の今上天皇。しかし、非常にドラマチックな人生を歩んでこられたと知る。 昭和8年の出生時…

行動(doing)と存在(being)

『ひきこもりでいいみたい 〜私と彼らのものがたり』 最近読んで深く共感した一冊。 著者の芦沢茂喜さんは、山梨県中北保健福祉事務所に勤務するソーシャルワーカー(精神保健福祉士、社会福祉士)。数多くのひきこもりの人たちと接した体験を通して得た「具…

文章は素材が9割

ノンフィクションやビジネス書を読んでいると、「この本、わかりやすいなぁ」と思うことがある。奥付けを見ると、構成「上阪徹」と記されていることが多い。 そんな上阪さんが、自分の文章術を披露した『10倍速く書ける超スピード文章術』。これがすこぶる面…

階段を駆け上がれ

ブログを始めたのは、2002年だった。当時通っていた「編集・ライター講座」で「毎日、文章を書く」という課題が出たのがきっかけだった。その頃は、まだ気軽に使えるブログシステムがなく、「さるさる日記」でスタートした。 受講生全員が日記を書き、それを…

デジタルデトックス

2月19日の「クローズアップ現代+」で、スマホが「脳過労」の原因になっていると追究していた。 スマホに依存するあまり、もの忘れが激しくなり、判断力や意欲も低下するそうだ。東北大学の調査によると、スマホを使う時間が長い子どもの大脳に発達の遅れが…

初日を祝って

Twitterばかりで、すっかりごぶさたのブログ。いよいよ、東京公演始まりました。今回のポスター、本当にすてきなので、貼っておこうっと。この流れるようなラインがいいね。

女帝を待つ日々

OSK

いやはや、2ヶ月以上の放置ですか。あやうくログイン・パスワードを忘れるところでした。この間、「総司恋歌」は見送り(高世さん、ごめんなさい〜)、ニュージャパンライブで初々しさを味わい、武生公演を1日だけではあったものの堪能し、ルシアスの贅沢な…

高石公演

OSK

行ってきました、高石公演。想像をはるかに超えて、よかったです。感想はツイッターhttp://twitter.com/OSK_revue_fan で、ちょこちょことつぶやいています。よろしければご笑覧ください。なお、右のアイコンから飛ぶ ツイッターアカウントは、仕事用になっ…

いきなり盛夏

OSK

金曜日は仕事を片付け、脱兎のごとく京都へ。南座「レビュー in Kyoto IV」の千秋楽で精魂使い果たし、祇園祭宵山へ繰り出して、体力の限界まで遊んでまいりました。いやあ、楽しかった。公演の感想は、ツイッターでちょこっとつぶやいております。第1部冒頭…

夏の手前にて

OSK

「レビュー in Kyoto IV」まで数日。OSKファンのkotaさんのブログがあまりにも素晴らしかったので、リンクさせていただきます。OSKの舞台は「いろんなものを手渡されているような感じ」という表現、よくわかります。私もうまく言葉にできないけれど、本当に…

雨のルシアス

OSK

ルシアス・ステージ、行ってきました。今年はゴージャズ。この一言に尽きる。去年も十分に豪華だったけれど、それに輪かけてゴージャズ。音楽もダンスもバリエーションが豊富で、衣装もめまぐるしいほどチェンジしている。30分の「無料」のステージでもまっ…

夏支度

OSK

『バンディット!』から一週間。心地よい余韻に浸りつつも、心はすでに南座モード。週末、京都へ行ってきた。京阪各駅に設置された「南座の公演案内ボード」には、「レビュー in KYOTO IV」のポスターがドーンと掲載されていましたよ。目立ちますね、この色…

とりあえず『バンディット!』感想

OSK

更新が滞っている間に、ブログ編集画面の仕様がすっかり変わっていた。ううむ、使い勝手が違うなあ。いや、そんなことはどうでも良い。観てきましたよ、OSK『バンディット!〜霧隠才蔵外伝〜』(大阪ビジネスパーク円形ホール)。想像以上によかった。という…

クマチカさん、スミカズさん

連休中、二つの展覧会へ行った。 ひとつは「熊田千佳慕展」(伊丹市立美術館)。「日本のファーブル」と呼ばれ、昨年99歳で大往生を遂げるまで現役として活躍した、通称「クマチカさん」長命な画家といえば、105歳まで生きた小倉遊亀や94歳で亡くなる直前ま…

花の時季

脳内が桜モードから平常モードへと、ようやく落ち着きつつある今日このごろ(遅い)「春のおどり」で道楽魂の火がついたのか、このところ遊んでばかりです。先週は大フィルのコンサート、唐組の上映会、そして今日は久々にタカラヅカ。この時季の「花のみち…

20年目の発見

精華演劇祭の特別企画に行く。1989年に上演された唐組の舞台「電子城―背中だけの騎士ー」の上映会。 20年前の舞台を「記録映像」で振り返っておもしろいのだろうか、と少しばかり不安があった。ところが、まったくの杞憂。2時間を超す長尺の作品だったが、と…

大フィル初体験

大阪フィルハーモニー交響楽団の「星空コンサート」へ行く。私にとっては、初めての大フィル。以前から一度聴いてみたいと思っていたのだけれど、長らく住んでいた愛知県は、名フィルの牙城という環境もあり、大フィルの演奏をナマで聴ける機会は少なかった…

「春のおどり」感想(友人編)

OSK

今回の「春のおどり」には、友人Tさんが名古屋から来てくれた。Tさんは東京で極楽歌劇団の「落語の国のプリンス」を観て、北林作品に感心をもち、その流れから今回初めてOSKの舞台を観てくれることになった。Tさんはプロのシナリオライター。舞台はジャンル…

祝!千秋楽

OSK

今回の「春のおどり」、名古屋からOSK初体験の友人が駆けつけてくれました。観劇後の第一声は「スカッとした!」でした。「心の泥が取れて、気持ちよかった」とストレートに喜んでもらえましたよ。うれしいなあ。そうそう、それなんだよ。浮き世のアレコレを…

赤い灯青い灯

OSK

続々とアップされる感想を読むにつけ、いますぐ松竹座へ飛んでいきたい衝動にかられ、どうにも困ってしまう週の半ば(笑)昨夜は、仕事帰りに難波に立ち寄り、用もないのに道頓堀へ馳せ参じてみたりしましたよ。夜の8時を過ぎていたので、松竹座はすでに終演…

絶妙のモードチェンジ

OSK

OSK「春のおどり」初日、観てきました。良かった、血が騒いだ!「桜彦」も良かったけれど、第2部のレビューが熱いのなんの。踊って踊って踊って踊って踊って踊りまくってます。なんというか、もう、豪速球。そして、妖艶な闇世界(第1部)から熱くパッショ…

祝!「春のおどり」開幕

OSK

大阪はさわやかな晴天。桜は満開。ブログデザインも「春のおどり」仕様にしてみました。ちどりさん、kotaさんが、今回の「春のおどり」のみどころを書いておられます。私も100%同感。北林佐和子&中村一徳のご両名は、OSKの最も良いところを引き出してくれ…