スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

灯台下暗し

bluesnake2008-01-02



正月2日目。四国・讃岐の実家に帰省中。金刀比羅宮へ初詣に出かける。


元日が荒天だったせいか、今日は参拝客が押しかけ、表参道は身動きもとれないほどの混雑ぶり。急遽、裏道にまわって、ショートカット参拝。途中、「イノシシに注意!」という看板に出くわす。おぉ、ぜひお目にかかってみたものだ。


まずは白峰神社を経て、奥の院へ。ここまで来ると、石段で1368段。標高にして421メートル。お参りを済ませて、讃岐平野を一望する(写真の風景です)いつも思うのだが、箱庭のようで可愛らしい。が、この風景、他県の人が見ると、かなりの「異景」らしい。


本宮へ降りてきて、意外なものを見つける。境内の一角に建つ小さな祠。なんと「厳島神社」の名札が掛かっているではないか。幼少期より、おそらく百回は馳せ参じている金刀比羅宮世界遺産末社があるとは、今の今まで、まったく知らなかった。それにしても、なぜ厳島。海つながりなのだろうか。


帰途、なにげなく参道脇の石碑を眺めて、またしてもビックリ。森鴎外の小説の一文が刻まれていたのだが、そのタイトルが、ずばり『金毘羅』あの文豪に、こんぴらさんを扱った作品があったとは、これまた、今の今まで知らなかった。人間、長生きはしてみるものである。