スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

乙女じゃないけど

bluesnake2008-02-01




隣町の図書館で資料探索。合間、雑誌コーナーに『活字倶楽部 07秋号』を見つける。巻頭大特集が「乙女と隠れ腐女子のための読書案内」


まずい。時間がないっつーのに。舌打ちしつつも、するすると食指を伸ばさずにはいられない私。哀しい(うれしい?)サガである。


特集半ばに「ブック・ガイド〈腐女子読み〉編」というページがあり、がぜん鼻息を荒くする。一般小説でありながら、「ヨコシマ要素」が濃厚で、「ナナメ読み」できる古今東西の名作を紹介する、私にとってはヨダレもんのコーナーだ。


そうなのよ。直球のBL小説もいいけれど、秘すれば花。広大な原野の一隅に密かに埋められた財宝を、我が手で発掘するのも、また腐女子の歓びというものだ。


ガイド欄には、『こころ』(夏目漱石)、『さぶ』(山本周五郎)、『草の花』(福永武彦)、『帰らざる夏』(加賀乙彦)といった「有名作品」にはじまり、『飛ぶ教室』(エーリッヒ・ケストナー)、『緋色の研究』(コナン・ドイル)、『修道士カドフェル』(エリス・ピーターズ)など、東西のムフフ作品がズラリと並ぶ。その数108冊。


ちなみに『レ・ミゼラブル』(ヴィクトル・ユゴー)は、完全版を読め、というご指摘。世に蔓延するダイジェスト版では、点在する萌えポイントを十分に味わえないそうな。しっかりと要点メモする私。


探求書リストに書き加えたのは、『黄土の奔流』(生島治郎)、『真夜中の相棒』(テリー・ホワイト)、『ウィンブルドン』(ラッセル・ブラッドン)。


とりわけ、生島作品は、推薦文を読むと、『ブローク・バック・マウンテン』のユーラシア大陸版といった匂いが濃厚で、いやぁ、そそられるのなんの。