スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

愛すべき「お部屋」

bluesnake2008-09-17



先日、論語塾のあとで、メンバーと飲んだ。その席で、読書家のワシャさんから面白い話を聞いた。


坂東眞理子の書斎が、汚い。


坂東先生といえば、ベストセラー『女性の品格』の著者。きっと、ゴミひとつ落ちてない、女性美あふれる部屋で仕事をされているに違いない……てなイメージだったので、意外な情報に小躍りしましたね。写真を見たい、と思っていたところ、発売中の月刊誌『一個人』に先生の部屋が登場していることを知って、さっそくチェック。


うーむ、たしかに汚い。


大学の学長室とおぼしき部屋。パソコンに向かって執筆中の坂東先生。デスクの両サイドには、雑多な書類が平積み状態。一応、書類箱はあるものの、ただのモノ置きと化して用を成しておらず、机上に空きスペースはほとんどなし。パソコンの横には、飲んだあとのマグカップも放置。なるほど、整理整頓はちょっと苦手なご様子だ。残念ながら、掲載写真はデスクのみだったので、全体の様子はわからない。しかし、この分では、部屋もかなり雑然としているんじゃないだろうかと推察。


趣味というほどではないんですが、わたくし、実務家の部屋を見るのが、ひそかな楽しみ。とりわけ「仕事術」「整理術」などのノウハウ本を書いておられる、その道のプロは細部に渡ってチェックしますね。たいていの方は、著作を地で行くような、整理の行き届いた書斎をお持ちなんですが、たまーに、ギョッとするほど散らかった亜空間で、涼しい顔して執務される方に出くわすことがありまして、こういう時は萌えますね。


「汚部屋」界の頂点に君臨する方といえば、ジャーナリストの佐高信先生。


先生の仕事場は、雑誌にもたびたび登場していますが、見るたびに、私、無性に元気になります。部屋一面に、ゴミ……いや、書類が散乱し、足の踏み場もない混沌ぶりは、なんというか「人間、生きてさえいれば、いい」という大地の叫び系メッセージを発しているようで、素晴らしいの一言。


最近、萌えたのは、慶応義塾大学の金子勝教授。


テレビに大学の執務室が映っていたんですが、かなりの汚部屋でした。本棚が「本、投げ込んだ?」って感じにトッ散らかって、味わい深し。以来、プチ佐高とよんでおります。かれらに比べれば、坂東先生は、まぁ序の口。ともあれ、要チェック人物として、今後も観察を続けたいです。


同じ汚部屋でも、小説家となると、これが不思議なことにまったく萌えない。どんな修羅場にお住まいでも、小説という彼岸の産物をものする方なら、まぁ当然だろう、という頭があるんでしょうね。よって、私の汚部屋ウォッチングは、実業界専門。


『一個人』では無理だろうけど、『本の雑誌』なんか汚部屋作家特集をやってくれないだろうか。見開きカラーで、10人の汚部屋が居並ぶ巻頭グラビア。余計なお世話ですが、見たい。