スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

祝!千秋楽(2)

bluesnake2008-11-13



本日は「壊れっぷり」が激しいかと思います(笑)


OSK武生公演の千秋楽。「超絶に、ときめく事態」は開演の直前に起こったのでありました。


私、センターブロックの中ほどに座っていたんですが、開演アナウンスの直前、前方の席に「する〜り」と滑り込んでこられた方がいた。これが、なんと桜花昇ぼるさん。ひえええ、OSKのトップスターさまだ。


なにを隠そう、わたしゃ、今年の「春のおどり」で、この桜花さんのスパニッシュ・ダンスに痺れて、OSKのファンになった人間。あこがれの御方がですね、手を伸ばせば触れそうな場所に着座しておられるのよ。もう、ひとり興奮のルツボ状態。(静かに入ってこられたので、お客さんは案外気づいてなかった)


いやー、素顔の桜花さん、きれい!


舞台に立つ桜花さんは、濃厚な蜜をふりまく深紅のダリアといいましょうか、地中海の輝ける太陽とでも申しましょうか、とにかくギラギラと熱〜い美男。ところが間近で見ると、意外や意外、きゃしゃな人。絹のように白いうなじに、ほっそりと優美な肩のライン。わが煩悩の奥底に眠る「男ごころ」をグッとそそるほどの、可愛らしい女性なんですね。なんだかねえ、振り袖でも着せて床の間に飾っておきたいほど儚げな大和撫子なんですよ。この「舞台とオフの落差」に、グッと来ましたぞ。


桜花さん、キリリと背筋を伸ばし、素晴らしく凛々しい姿勢で舞台を観ておられました。幕間の「ポニョ」振り付けの場面では、じつに楽しげにポニョダンスをエンジョイ。きゃああ、ダンス名手の「生ポニョ」を目の前で拝めるとは、これぞ眼福。


しかーし。困ったことに、桜花さんたら私のすぐ前にいらっしゃるんですよ。なので、私めが舞台を観ようとすると、必然的に桜花さんの「白いうなじ」が目に入る。トップスターさまの白磁のような首筋、その向こうに目をやると舞台。センターには、これまたチョー麗しい光源氏の高世さん。遠近ダブルで、美女&美男のツーショット。もう、目眩がするようなシチュエーションでございましたの。


というわけで、せっかくの千秋楽なのに、冷静に舞台を観ることなど不可能。最初から最後まで、地に足がつかないホヨホヨ状態で過ごすハメになった私。桜花エキスの効果は絶大で、千秋楽から4日経った今日(11月13日)に至っても、まだ脳内にダリアの花びらがひらひらと舞っているようで、困った状態になっております。


桜花さん、不思議な人ですね。あんなに可愛いのに、一端、舞台に立つと、別人のようにギラギラと熱く、カッコイイ。これぞまさしく、芸の力。感服です。