スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

快感の相乗効果

bluesnake2008-11-16



OSKの武生公演が終わって一週間。余韻が、まだ体内を巡ってます。ふわふわ〜とした日々を送っております。これは、もちろん舞台が良かったことが最大の要因。加えて、武生の街の空気も大いに関係しているのではないか、と自己分析。


先日も書きましたが、武生、本当にいいところですよ。なんたって趣きがある。食べ物はおいしいし(日本海の幸、最高)、自然もゆたか。文化の香りがあって、ほどよい猥雑さも秘めている。歩いているだけで心の結び目がほどけるような、そんな温かさのある街です。


レビュー・ウォッチャーの生意気娘Kさんが、武生観劇の魅力を存分に伝えてくださってます(Kさんの文章は、レビュー全般へ目配りがあって分析もじつにスルドい。目からウロコです)


武生って「昭和レトロ」なんですね。それも造られたレトロじゃなくて、本物のレトロ。その空気が、疲れた現代人(私だ…)の心と身体に効くんですわ。ゆるゆる、じわじわ「何か」が染み込んで来るのよ。こういう感覚って、都会の劇場では、ちょっと味わえない。


旅に出て知らない街で「虚構の世界」に浸る。「旅 × 観劇」の醍醐味は、非日常へのダブル・トリップ。両者がすぐれものならば、快感のリターンは絶大なんだなあ、とふわふわ頭で考えております。