スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

マンマ・ミーアに思う

bluesnake2009-02-07



劇団四季マンマ・ミーア!」を観にいく。


ミュージカル・ファンである仕事仲間T嬢の「絶対に見るべし」という熱烈推薦の弁に推されて、久しぶりに四季の舞台を観ることになった。


思えば、ここ2、3年「男女混合」の舞台ってものをほとんど見ていない。歌舞伎、文楽狂言、OSKに、タカラヅカ女形文化と男役文化にどっぷりと染まり、かなり趣味嗜好が偏ってしまった身だ。ついていけるだろうか。一抹の不安があった。


果たして、予感は的中。T嬢には申し訳ないが、わたしは萌え……いや、燃えられなかった。


だって、ピアノ演奏がお出迎えしてくれないし(フツーはない)
トップスターの開演アナウンスもないし(四季はスター制度じゃないからね)
大階段も銀橋も花道もないし、生演奏じゃない(作品による)
羽根しょってないし(当たり前じゃ)
男が男を演じてるんだもん(それが世間の常識!)


いや、「マンマ・ミーア!」はよくできた舞台だった。従来のミュージカルに、ライブのノリを取り入れることで、今の観客のニーズをうまくとらえている。プロの歌やダンスに感動したい。その上で、自分も発散したい、元気になりたい。そんな欲望を充足させてくれる、一粒で二度おいしい作品。ヒットしたのも大いに納得。


ゆがんでしまったのは、この私だ。いかん、リハビリしなきゃ(笑顔)