何も変えない
このところテレビを見ても雑誌を開いても、節約特集が目立つ。この「一気呵成ぶり」が、まことに日本らしい。かくいう私も昨秋から仕事減。ただいま緊縮財政の身。なので、己の生活を省察してみた。
しかし。もう、これ以上、節約しようがない。その事実を確認したのみ。
なにせ、クルマは持ってないし(移動は自転車)
洋服は古着だし(お世話になってます、ツーハンズ)
外食はめったにしないし(料理たのしいよ)
ローンもないし(財産もない)
気晴らしは散歩とサイクリングで十分だし(風を吹かれて気持ちいいのだ)
猫をなでつつ縁側で昼寝するのが、至福のひとときって人間だ。
先日、近所のスーパーで、ブルーマウンテンのコーヒー豆が半額になっていた。1280円が640円。こんなチャンスはめったにない。ということで、10秒迷って(笑)買ってしまった。人生ではじめてブルーマウンテンを味わった。お、おいしい。幸福だった。640円で一週間も楽しめた。ものすごく得した気分。
これが、私のシアワセ基準だ。
われながら低空飛行な暮らしだと思う。まぁ、家計に占める「観劇係数」が異様に高いことは、さておいて。
こんな暮らしをしているので、当節の節約ブーム(?)には乗りたくても乗れない。とりあえず、契約したまま使っていないクレジットカードがあったので、それを解約したのみ。あとは、何も変えない。変えられない。
友人のセコ道さんが言っている。
「経費削減とはいえ、好きな喫茶店や、小さくても美味しいランチを出すお店には、これまで以上に通うぞ。一人地域振興に精を出すのだ!マクドナルドとディズニーランドしか、行くところがなくなるのは嫌だもの」
ホントにそう。この不景気で、大切なものまで失いたくない。だから私も「愛するもの」には、今まで以上にバンバンとお金を使っていくことにする。