スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

緑、熟すころ

bluesnake2009-05-29



宝塚月組エリザベート』へ。


2ヶ月ぶりにキリヤンの歌声を堪能。鋭気を養う。感想は別項に書きますが、キリヤン、芝居巧者! 今さらながら、上手さに脱帽。


終演後「宝塚ガーデンフィルズ」を散歩。バラの季節とあって、庭内のそこかしこに色とりどりのバラ。眺めるだけで、なんとも言えず、ゆったりとした気分になりますね。


思えば、ここ数年、忙しすぎて花を愛でる時間なんてまったくなかった。桜も紅葉も「車窓から」サッと眺めるか、花の下でビール片手に仕事の話、そんな状態だった。四季のある国で暮らしながら、なんとまあ味気ない生活をしていたことか。


散策のあと、カフェで一服。私はこの季節に飲むコーヒーが何より好きである。初夏というには湿り気があり、かといって夏にはまだ早い。そんな微妙な一時期。二十四節気でいうと「小満」から「芒種」の間だろうか。


できれば水辺のテラス。微風を受けつつ、酸味の利いたコーヒーをひとりでボーッと味わう。これ、ほとんど人生のよろこび。偏愛しているといっても過言ではない。いや、大袈裟だけど、好きなんですよ、この貴重な季節が。野も山もオフィス街の木々さえも、緑の色が「円熟」してくるんですね。その艶やかさ、大人っぽさに惹かれてしまうのである。


今日は、まさに最適の日和。小さな愉しみを満喫できた。