スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

「ソーゾーシ―」に驚いた

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ZAZA(大阪・道頓堀)で開かれた「ソーゾーシ―」という落語会に行ってきました。

若手新作派のユニットで、メンバーは、春風亭昇々(昇太)、瀧川鯉八(鯉昇)、立川吉笑(談笑)、玉川大福(福太郎)の4名。(カッコ内は師匠方)

 
全員二つ目ですが、これが予想外の衝撃的な面白さでした。リーダーの昇々さんは、社内運動会をネタにした「三ケツ」という噺。鯉八さんは、仇討ちに向かう兄弟を描いた「猪俣会議」。クラウドファンディングをまくらに振った吉笑さんは、見事に伏線を回収してみせた「告白コース」。

……とネタを書いても、何のこっちゃわかりませんが、とにかく抱腹絶倒の面白さでした。

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中でも驚いたのは、メンバー唯一の浪曲師・玉川大福さん。

私は浪曲も好きで、浅草の木馬座や国本武春さんのライブ、玉川奈々福さんの独演会にも行ったこともあるんですが、そこで聞いたのは、涙を誘う人情話や、威勢のいい次郎長伝といった本寸法の浪曲でした。

ところが!

大福さんの浪曲は、思わず笑い転げてしまう、なんというか「こんな浪曲あり!?」という一席。

ネタは「地べたの二人 愛しのロウリュウ」最近のサウナによくあるロウリュウを体験するコンビ。この顛末を語った新作ですが、浪曲を聴いて爆笑したのは、人生で初めてでした。いやー、すごいもんに出逢ったわ。

新作ユニットといえば、昇太、喬太郎、白鳥、彦いち師匠のSWA(創作話芸アソシエーション)が有名ですが、その次世代版という位置付けか。いや、ベテランの域に達したSWAメンバーにはない、若さゆえの尖った個性があって、これからが非常に楽しみ。

この4人は、しばらく追いかけたいと思います。