スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

『風雲児たち 幕末編』(みなもと太郎著)

風雲児たち 幕末編』(みなもと太郎著)を読んでいます。

 

1979年に始まり、現在も連載中というロングセラー。徳川幕府の成立から寛政、化政、そして幕末に至る大長編です。

 

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大河ドラマの参考として読み始めたのですが、実におもしろい。史実を描きながらも、みなもと太郎らしいギャグやツッコミが随所にあり、歴史が苦手な私でも楽しく読める漫画です。

 

2010年には、この「幕末編」で第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を、2020年には第49回日本漫画家協会賞文部科学大臣賞を受賞しています。

 

ドラマや舞台化も多く、2018年の正月には「風雲児たち 蘭学革命篇」が三谷幸喜脚本によりドラマ化。解体新書をめぐる杉田玄白前野良沢の秘話が、なかなか良かったです。

一昨年には、『月光露針路日本 風雲児たち』の外題で、大黒屋光太夫のロシア漂流譚が歌舞伎座で上演されました。松本幸四郎が光太夫を、猿之助エカテリーナ2世を演じ、話題になったそうです。観たかったなぁ。

 

みなもと太郎といえば、その昔、月刊誌「なかよし」で連載していた「どろぼうちゃんシリーズ」に大笑いした記憶があります。それ以来、みなもと先生はギャグ漫画一筋ってイメージがあったのですが『風雲児たち』のような歴史モノでも才能を発揮していたんですね。

 

と書いていたら、残念な報せが。

 みなもと先生、7月にお亡くなりになったとのこと。
71歳、若過ぎます。