スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

銀杏のいろ

bluesnake2007-11-24



十一月最後の週末、大阪へ。晩秋の御堂筋を散歩する。


お目当ては、いまが盛りの銀杏並木。雲ひとつない秋空に、まぁ、黄金色の映えること。御堂筋の街路樹は、てっきり並木だと思っていたんですが、さにあらず。車道と脇道の「二重並木」になっているんですね。その数887本。空から降り注ぐ黄金の天蓋状態。贅沢この上なし。


紅葉は、イチョウにかぎる。というのは、私の意見。血の滴るような深紅のもみじもいいけれど、深黄色こそ、人生の色。熟成の証だと思う。


難波から心斎橋あたりは混雑しているものの、長堀通を抜けると、驚くほど静か。船場、本町、平野町。ここが大阪のふところ。道修町には、祭の行灯が揺れている。ちょうど昨日が神農祭、商都新嘗祭だ。


ゴールは淀屋橋ダイビルへ足を伸ばして、コーヒーで一服。書店で見つけたこの本をめくっていると、毎日、散歩して生きてみたくなる。