スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

昭和山 ー のほほん休日便り ー

大阪・大正区にある昭和山に行ってきました。

 


山といっても、標高は33メートル。「大阪八低山」のひとつです。

 

 

そもそもは、1970(昭和45)年、地下鉄工事で掘った土を盛って作られた山です。


標高が低いとはいえ、山頂からの眺めは抜群!
大阪港から六甲山、生駒山金剛山まで、ぐるり360度の見晴らしは爽快でした。

 

 

この昭和山、2018年の台風21号により、大きな被害を受け、樹木を1000本以上、伐採しなくてはなりませんでした。しかし、その後、2020年に見事にリニュアルされ、以前より素敵な場所として復活したそうです。

 

訪れた日はお天気も良く、気持ちよかった〜
おかげで日頃のモヤモヤが吹き飛びました。

 

 

阿保ぼんの凄み ー藤山寛美三十三回忌追善公演ー

藤山寛美三十三回忌追善公演(大阪松竹座)を見てきました。
浪花の喜劇王と言われた寛美さんが亡くなって、もう30年以上経つんですね。

 



「大阪ぎらい物語」は、船場の木綿問屋を舞台にした喜劇ですが、脚本がとてもすばらしい。寛美さんは、ちょっと風変わりな「阿保ぼん」を巧みに演じていましたが、それを娘役に変えて、直美さんが堂々と受け継いでいました。

 

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この物語は、松竹新喜劇を率いてきた二代目渋谷天外さんが、舘直志のペンネームで書かれたものだそうです。

ちなみに二代目天外さんは、朝ドラ「おちょやん」で成田凌が演じていた役です。若き日の藤山寛美さんは、前田旺志郎が演じていましたね。

 

舞台の合間には、懐かしい寛美さんの映像が流れ、ロビーには貴重な写真の数々。

 

 

 


藤山寛美さんの舞台、いつか生で見たいと願っていた矢先の急逝(1990年)。
島田紳助だったか「大阪から通天閣が無くなったように淋しい」とテレビで追悼していたのを今でも懐かしく思い出します。

 

 

自然の力 「桜を見る会」

週末「桜を見る会」に行ってきました。

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場所は、大阪・都島区にある藤田邸跡公園です。大阪では桜の名所として有名な公園だそうですが、私は初めての訪問。

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園内には桜をはじめ、梅や桃など春の花が咲き誇り、目の保養になりました。

 

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桜を見る会」の主旨は、花見ではありません。2019年の台風21号で倒れてしまった桜の樹を復活させようと、京橋の地域活性化機構が若木を植樹。その成長を見守る会で、今年で4年目を迎えます。植樹した桜は、ずいぶん大きくなり、すくすくと育っているようでした。

 

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植樹4年目の桜の若木

 

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京橋地域活性機構のプロジェクトです

お天気が良く、桜もピークとあって、かなりの人出でしたが、大いに楽しみました。
エンタメ・プログラムが充実していて、よしもとの若手漫才コンビ、ボロボロバイセコーのおふたり。ソンガーソングライターのAYAHO(アヤホ)さん。ジャグラーのCHARHAN(チャーハン)さんがパフォーマンスを披露してくれ、なんとも贅沢な時間でした。

 

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デビュー3年目の若手漫才コンビ、ボロボロバイセコーのおふたり。
都島区の住みます芸人さんです。

 

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ソンガーソングライターのAYAHO(アヤホ)さん。4月から始まるアニメ「妖怪シェアハウス」のエンディングテーマを歌っているそうです。

 

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ジャグラーのCHARHAN(チャーハン)さんが見事なパフォーマンスを披露してくれました。


コロナで外出する機会が減っていたので、久しぶりに自然の中でのんびりできて、気分転換になりました。

挑戦する人 大名古屋らくご祭2021

今更ですが、昨年のクリスマスイブの話で失礼します。

毎年恒例の「大名古屋らくご祭」(名古屋市民会館)へ馳せ参じました。

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昨年11月に、新作落語の先駆者である三遊亭円丈師匠が、残念ながら他界されました。
出演メンバーは、白鳥さんを除いて、別の師匠のお弟子さんですが、新作落語を学んだのは円丈師匠からだそうです。

まさに「円丈チルドレン」4名。どの高座も恩師への感謝を込めた一席になっていて、胸に沁みるものがありました。

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三遊亭白鳥 黄昏のライバルー師匠円丈編
柳家喬太郎 聖夜の鐘
林家彦いち 掛け声指南―ムアンチャイ編
春風亭昇太 鬼背参り

出色だったのは、弟子の三遊亭白鳥さん。
師匠への入門エピソードに始まり、いかに師匠が、突き抜けて、奇抜な、すごい存在だったかを爆笑噺に仕立てての口演。単に追悼するのは簡単ですが、笑い取りながら功績を伝えるのは、至難の技だと感服。

2021年いちばんの高座となりました。

 

私も何度か円丈師匠の高座を聴いたことがありますが、常に挑戦する姿勢に感銘を受けたことを今も思い出します。

 

 

愛嬌と軽み 春風亭一之輔落語会

先日、春風亭一之輔さんの落語会(大阪・道頓堀)へ行ってきました。
NHKの「超入門!落語 THE MOVIE」や「落語ディバー!」などのテレビで何度か聴いたことがありましたが、生の高座は初めて。

見た目がコワモテなので(失礼)、無骨で怖い方だと思っていたんですが、さにあらず。愛嬌やフラがあり、よい意味で肩の力を抜けた高座でした。
テレビを通した印象とは違っており、やっぱり落語は生だな、と改めて感じた次第。

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演目は、「唖(おし)の釣り」「へっつい幽霊」
そして「浜野矩随(はまののりゆき)」

 

「唖(おし)の釣り」は差別的な表現があるため、今では演じ手がほとんどいない貴重な演目。一之輔さんは、林家彦六師匠の録音を聴いて覚えたそうです。

 

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「浜野矩随」は、ベテランの方がよくかける普通は人情噺ですが、大半の噺家はしみじみと聴かせ、静かに終わります。(悲劇でもあるので)

しかし、一之助さんは時折、笑いを盛り込んで、最後は明るく締めくくる。
その構成に、やられました。

 

いやぁ、うまいね。

毎年恒例 「猫の日落語会」

2022 年2月22日は、スーパー猫の日
ということで、恒例の「猫の日落語会」(大阪・繁昌亭)へ行ってきました。

 

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猫好きの上方芸人さんが集まり、落語、講談、コント、紙切り、芝居など
趣向を凝らした高座で、大いに笑わせてくれました。

 

入り口では、黒猫の着ぐるみがお出迎え。
客席には猫耳をつけたお客さんも。
この会、今年で12年目だそうで、なかなかの盛り上がりでした。

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落語や講談の主人公は、すべて猫になっており
芸人さん演じる芝居は、落語の「お見立て」を猫バージョンにアレンジ。
猫の仇役は、犬の着ぐるみ姿。お大尽を熱演(?)しており、猫への愛情(なのか?)があふれていました。

 

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落語家の笑福亭右喬さんは、なんと22匹の猫を飼っているとか!
たまに名前がわからなくなり、イメージで猫を呼ぶそうです。

 

ちなみに右喬さん、こんな方です。猫に似て丸顔(笑)

 

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おまけ。うちのタモリです

 

人生の疵 映画「ドライブ・マイ・カー」

映画「ドライブ・マイ・カー」を観てきました。

 

主演の西島秀俊さん、ドライバー役の三浦透子さんも良かったけれど、複雑な役を演じきった、岡田将生さんが出色でした。

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映画の後、原作が収録されている村上春樹さんの『女のいない男たち』も読了。原作は短編なので、濱口竜介監督が、他のエピソードも織り交ぜて映像化したそうです。

 

説明を抑えた演出なので、冒頭は少し分かりづらかったけれど、ストーリーの進行につれて惹き込まれ、ラスト30分は圧巻。

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チェーホフの『ワーニャ伯父さん』(1897年)とシンクロさせた脚本が、素晴らしかったです。

 

「仕方ないわ。生きていかなくちゃ…。長い長い昼と夜をどこまでも生きていきましょう。そしていつかその時が来たら、おとなしく死んでいきましょう。あちらの世界に行ったら、苦しかったこと、泣いたこと、つらかったことを神様に申し上げましょう。そうしたら神様はわたしたちを憐れんで下さって、その時こそ明るく、美しい暮らしができるんだわ。そしてわたしたち、ほっと一息つけるのよ。わたし、信じてるの。おじさん、泣いてるのね。でももう少しよ。わたしたち一息つけるんだわ…」

 

このセリフを手話で表現しており胸に沁みました。

 

濱口監督といえば、脚本を担当した映画「スパイの妻」(2020年)も見応えがありました。

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スパイの妻・蒼井優さんと、身分を隠して結婚した高橋一生さんのラブストーリーかと思いきや、まったくさにあらず。中盤から話は急展開。高橋の正体が露見した後も、国家機密を知ってしまった夫に寄り添い、最後には精神を病んでしまう、という難役をこなした蒼井優さん。その鬼気迫る演技には凄みをも感じました。

 

「ドライブ・マイ・カー」に話を戻すと

 

今年のアカデミー賞で、作品賞を含め4部門にノミネートされました。
日本映画が作品賞候補になるのは、始めてだそうです。
3月の授賞式が今から楽しみです。