スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

終身役役

大して忙しいわけではないのに心がざわざわする。落ち着かない。そんな年の瀬を過ごしていたところ、今朝、ワシャさんの日記を読んで、大きく首をたれた私。


「物と相いさからい相いそこなわば、その行きつくすこと馳するが如くにして、これを止むるなし、また悲しからずや。終身役役としてその成功を見ず、でつ然として疲役してその帰するところを知らず、哀れまざるべけんや」


これは「荘子」の一説。こんな意味だそうだ。


「周囲に逆らってそれと争っているようでは、一生は駆け足のように過ぎ去りあっという間に終わってしまう。なんと悲しいことだろう。生涯、あくせくと過ごしてそれだけの効果もあらわれず、くたくたに疲れきっても身を寄せるところも見つからない。哀れじゃのう」


心を射抜く言葉だ。沁みる。痛い。ワシャさんは「二千年の時を超えて、馬鹿者と一喝されたような思い」にかられたそうだが、私もまったくその通り。この身に刻んでおこう。