スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

真夏の読書会(2)


読書会のあとは、近所の小料理屋へ座を移しての暑気払い。冷えたビールで喉を潤しつつ、鯨ベーコンや焼き素麺なんて、オツな料理に舌鼓。宴半ば、参加者に「上半期のベスト本」を発表してもらったのだが、これが、おもしろいのなんの。


私以外の7名は、いずれ劣らぬ愛書家なのでツボを押さえた選択眼は当然のことながら、その程の良さは、さすがである。みなさん、メガヒット本やマニアックすぎる代物はちゃんと外し、尚かつ、自身の役回りを熟慮したセレクトで座を愉しませてくれました。


なかでも、思わず身を乗り出したのが、Nさんの一冊。Nさん、文芸誌上で書評を執筆するプロなんですが、この怪作を熱烈推薦。新編が出ていたなんて、わたくし不覚にも知りませんでしたわ。Nさんいわく、メチャクチャ面白い、読み出したら止まらない、そうです。「国生み」の物語なんて、まさに今、読むべき内容じゃありませんか、先生。


エディターSさんが薦める『滝山コミューン一九七四』(原武史)、防災行政のプロTさんが勉強になった、と目を輝かせた『謎とき 広重「江戸百」』(原信田実)も、私にとっては「領域外」の本。またまた、うれしい出会いとなる。


7名のイチ押し本は、すべて未読だったので、即刻購入した(一部、図書館で借りちゃいましたが…)ことは言うまでもなし、です。