スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

あたたかな一夜

bluesnake2008-12-19


大学時代の友人と、ささやかな食事会を開く。


大学卒業以来、20年以上続いている師走の恒例行事だ。途中、メンバーの結婚、転勤、療養などで中止の危機はあったものの、今年もなんとか旧友とテーブルを囲むことができた。しみじみとうれしい。


思いおこせば、社会人1年目の冬。当時は1980年代の末、泣く子も黙るバブル膨張期。(そう、わたし、バブルど真ん中世代なんです)クリスマス・ディナーに2万、3万なんて値が平気で付いた時代。私たちも、ちょっと奮発して某ホテルのレストランに集まった。たしか会費は7000円。22歳のヒヨッ子の分際で、7000円なんて大金を、なーんの躊躇もなく払ってましたね。


それから幾星霜。会場は、ホテルのレストランから、カジュアルな店へ、そして居酒屋へと場所を移す。


今年は、メンバーの「財布の寒さ」を鑑みた幹事氏の奮闘努力の末、超リーズナブルなイタリア料理店が選ばれた。驚くなかれ、会費は1800円。


7000円→1800円。


これぞ、この20年の日本経済を象徴する、まごうことなき、スーパー・プライス・ダウン!


でも、中身は充実しておりました。前菜のサラダに始まり、チーズ・フォンデュ、魚介類のクリームパスタ、きのこのピザ、牡蠣のパエリア、そして、デザートは3種類も。味よし、ボリューム満点で、私はパスタあたりで、もう満腹になるほど。それでも、デザートまできっちり食べましたが(笑)


バブルの頃の7000円ディナーよりも、今夜の料理の方が、はるかに美味しく感じるのは、私も、日本も、ようやく目が覚めたから……かもしれません(遅すぎっ)