スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

初日まで7週間

bluesnake2009-01-24



昨日は3月下旬並みの暖かさ。一転、今日は最低気温マイナス5度。ほとんどジェットコースター状態の日々。冷え性の身としては身がもたない。こういうときは春のことだけを考える。で、耐え忍ぶ。これが処世の術。


私にとっての春。


といえば、これしかない。OSK「春のおどり」。先日、記者発表があったんですが、演目を知って、一気にテンションが上がりましたぞ。


「桜彦 翔る!」「RUN&RUN」


熱い。速い。濃い。OSKの躍動感、陽性テイストがダイレクトに伝わってくるタイトルだ。


「桜彦」は、太宰治走れメロス』をベースにしたミュージカルとのこと。「メロス」といえば、あなた、日本BLブンガクの……いえ、日本文学の金字塔的作品。これだけでも、かなり興奮気味のワタクシなんですが、さらに心踊る事実が。なんと、作・演出が、北林佐和子


北林先生。


OSK上演史に残る幾多の秀作を創った劇作家にして演出家。これまで、夢枕獏陰陽師』、菊池秀行『魔剣士』、小泉八雲耳なし芳一』など日本の幻想文学、それも情念渦巻くダークな作品を取り上げ、その舞台化に成功をおさめてきた方。OSK関連の雑誌記事やブログなどで北林作品の公演評を読むたびに「あぁ、一度でいいから生の舞台を観てみたい〜」と身悶えしていた私。北林先生、現在は歌劇、ミュージカル、ライブ、脚本執筆など、多方面に活躍しておられるそうで、かなり多忙のご様子。が、今回久々に(2003年以来)OSKとタッグを組まれるということで、図らずも、私の熱望が叶ったのだ。


北林先生なら、太宰作品が内包する「毒」や「痛み」もきっちりと描き、その上で、情熱的かつダイナミズムあふれる舞台を見せてくれる。そう期待しております。