ブログを始めたのは、2002年だった。当時通っていた「編集・ライター講座」で「毎日、文章を書く」という課題が出たのがきっかけだった。その頃は、まだ気軽に使えるブログシステムがなく、「さるさる日記」でスタートした。
受講生全員が日記を書き、それを講師の勝谷誠彦さんがチェックするという、何とも贅沢な講座だった。
勝谷さんは、何時に寝ても、朝5時には起きていた。ラジオ体操をして、6時から1000字ピッタリの日記を書いていた。
とにかく毎日書け!と言われた。それで書き出したのが、「がんばれ天声人語クン」という日記である。朝日の天敵(!)勝谷さんをマネて天声人語の感想を書き連ねていったのが、始まりだった。
そこからいろんな縁がつながり、広がって、いまもモノ書きとして糊口をしのいでいるわけです。
勝谷さんから教わったのは、文章術以前の、モノを書く人間の心構えだった。講座のノートを見返すと、いまもありありと思い出す。
- 一流のモノ書きは、一流の人間である。
- 自分のオフィシャルプロフィ―ルを作っておく(自分の鏡を置いておく)
- 売れている人は優秀な経営者
- 虚心坦懐に誰にも左右されずに情報を集める
- 24時間、全身を耳にする
- ビジュアルのディレクションができなければ務まらない
- 階段は駆け上がる(体が資本)
- ムダな飯を食わない(食べるなら意味のあるものを)