スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

詩と死

f:id:bluesnake:20190809141137j:plain

釜ヶ崎芸術大学の詩の講座に参加しました。
8月は特別編として「應典院」(大阪・天王寺区)の墓地で開催。
夜は入れない場所ですが、住職の計らいで特別に入ることができました。

ビルに囲まれながら、そこだけは真っ暗な墓地。
死者と生者をつなぐ不思議な空間で、詩をつくる。
なんとも不思議な体験。
わたしは今年亡くなった身内に向け、ささやかな詩を詠みました。


f:id:bluesnake:20190808154238j:plain

 

「初盆」

  

酷暑の大阪 灼熱の夜
天からは ほの暗い灯りが見えるだろうか


この世とあの世の境目は あいまいにして
今宵ばかりは往来自由 八月は懐かしい香り

初盆の子も 今宵は舞い降りているかもしれない ひとは死ぬ

生きものも死ぬ
わたしも死ぬ
早いか遅いか
違いは、その一点だけだ