スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

煩悩との戦い

bluesnake2009-05-17



現在、観劇に関しては自粛モードの身である。もうすぐ宝塚月組エリザベート』が始まるし、7月にはOSKの南座公演も控えている。その上、8月には桜花昇ぼる&チェリー・ガールズの公演(大阪)とディナー・ショー(奈良)まである。これは大出費の予感。ということで、先月も今月も地味な毎日。ひたすら欲望を封じ込め、がんばっております。


ところが。


ここに来て、わが煩悩が暴れだした。


シアター・コクーンで上演中の『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』、この舞台の評判が、すこぶるイイのだ。新聞評でも各所のブログでも絶賛されている。演劇ライター藤本真由氏のブログでは「何年に一度出逢えるかわからない舞台! 脚本の力、演出の力、出演陣の力、どれをとっても素晴らしく、今年これまで観た中で文句なしにナンバーワン」と断言されるほど。


気にはなっていた。27年ぶりの再演だし、かなり演出を変えているそうだし、鳳蘭が「伝説の男役」として出るし、何を隠そう、この私、若かりし頃は清水邦夫のファンだったし。


残念ながら初演(1982年)は観てないものの、当時アングラの旗手的存在だった清水+蜷川のコンビが、少女歌劇をモチーフにした舞台を作る。その事実だけで、劇界の話題になったことは覚えている。


余談ながら、同じく少女歌劇を取り上げた唐十郎の『少女仮面』は観ております。白スーツに身を包んだ李麗仙(春日野八千代役)の禍々しさにクラクラした記憶がある(李さんで再演希望!)


『雨の夏』に登場する「石楠花少女歌劇団」は、戦前、福井市に実在した「だるま屋少女歌劇」がモデルになっているそうだ。この事実も最近知って、大いに気になっている。


上演期間半ばだし、さすがに、もうチケットはないだろう。そう思ってヤフオクを見たら、ううう、ありました。数は少ないものの、そこそこリーズナブルな値段で。


さぁ、どうする、煩悩。