挑戦する人 大名古屋らくご祭2021
今更ですが、昨年のクリスマスイブの話で失礼します。
毎年恒例の「大名古屋らくご祭」(名古屋市民会館)へ馳せ参じました。
昨年11月に、新作落語の先駆者である三遊亭円丈師匠が、残念ながら他界されました。
出演メンバーは、白鳥さんを除いて、別の師匠のお弟子さんですが、新作落語を学んだのは円丈師匠からだそうです。
まさに「円丈チルドレン」4名。どの高座も恩師への感謝を込めた一席になっていて、胸に沁みるものがありました。
三遊亭白鳥 黄昏のライバルー師匠円丈編
柳家喬太郎 聖夜の鐘
林家彦いち 掛け声指南―ムアンチャイ編
春風亭昇太 鬼背参り
出色だったのは、弟子の三遊亭白鳥さん。
師匠への入門エピソードに始まり、いかに師匠が、突き抜けて、奇抜な、すごい存在だったかを爆笑噺に仕立てての口演。単に追悼するのは簡単ですが、笑い取りながら功績を伝えるのは、至難の技だと感服。
2021年いちばんの高座となりました。
私も何度か円丈師匠の高座を聴いたことがありますが、常に挑戦する姿勢に感銘を受けたことを今も思い出します。