スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

背中を押す「何か」

学生時代の友人Sくんが来阪、食事をすることになった。ゆっくり話すのは数年ぶりだろうか。互いの近況を報告し、恋愛相談にのり、趣味の話題に移ったあたりで、猛然とOSKの宣伝をしてしまった私。


前日に武生公演を観たせいもあったのだけど、もう、怒濤のごとくOSKをアピール。「生で観るとすっごくいいから!」「来年の春のおどりは桜の時季よ。花見を兼ねて関西へ来るってのはどう?」「いや、その前に真田幸村ミュージカルもある。ほらSくん、歴史好きでしょ?」などと熱血宣伝部員と化してしまう。


元来、私は淡白な性格である。好きになった劇団はいくつもあったし、贔屓の役者さんも多々いた。でも、それを他人に薦めることは決してしない人間だった。芝居好きの友人に対しても「機会があったら観てね」程度の軽いアピール。ことさら他人にまで、魅力を共有してもらいたいと思うことはなかった。


なのに、OSKは違うのだ。なんだか宣伝したくなってしまう。猛然と、その存在を知らしめたくなってしまうのですよ。OSKという集団は。


個々人の実力、ダンスパワー、集団としての団結力、逆風に立ち向かう健気さ。そういう要素も多分に私の背中を押しているのだろう。でも、それだけじゃない。誰かに語らずにはいられない、人の情動を突き動かす「何か」を持っているように思えて仕方がない。そんなことをツラツラと考える今日この頃。