スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

桐生さん

夏至の一日。大阪は30度を超す暑さ。へとへとになりながらも観てきました。OSKミニレビューショー(大阪・あべのルシアス)


OSKの公演は何度か体験したものの、こういうイベントを観るのは初めて。正直、驚きました。屋外ステージで、しかも無料。なのに30分超の充実した内容。そのサービス満点ぶりに、びっくり。あのお、ほんとにタダでいいんですか?


ショーは、桐生麻耶をリーダーに7人の構成。「コラソナード」や「ブラジル」「キサス・キサス・キサス」といったラテンナンバーが中心。そこに、しっとりしたバラード、スイング・ジャスが織り込まれ、緩急ある展開になっていた。秀逸な構成もさることながら、本日の感想は、もう、この一言に尽きる。


桐生さん、きれい!


誤解なきよう申し上げれば、桐生さんは、もともと充分に美形の方。でも……これまで……この人を形容するフレーズは、私にとって「かっこいい」「男前」「大将」「親分」(失礼…)でしかなかったのですよ。なにせ、素晴らしいほどの長身、腰高。ふだんから男にまちがわれるぐらい、リアル男度の高い人。エルビス・プレスリーを演じて、違和感のない人ですから。


ところが、今日はステージに登場した瞬間、その優雅な美しさに目が釘付け。いやー、きれいだわ、桐生さん、いつのまにこんなに美しくなったの?


ショーの中盤に「祈り〜朧月夜」(中島美嘉)を歌ったんですが、包容力のある歌声には母性すら感じました。父性じゃなくて「母性」。懐かしく甘やかな、お母さんの空気。情感あふれる歌(高音部もうまい)を聴きつつ、あぁ桐生さんの魅力ってのは、このギャップにあるのだわ、と感じる。


スケールが大きく、華があり、文句なしのレビュースター。そんなゴージャスな外見とは裏腹に、きっと心根は繊細で謙虚な方なんだろうな。「ゴージャス」の奥に、ちらっと垣間見える「細やかさ」。そのアンバランスさこそ魅力の源泉なんだな、と。


桐生麻耶が3番手にいて、その上に、まったくタイプの違うクール・ビューティの高世麻央、トップには、太陽のような桜花昇ぼるがいる。絶妙の布陣。いまのOSKって、かなり贅沢だわ、と改めて思う。


すっかり桐生さんモードになってしまいましたが、他のメンバーも、良かったですよ。それと、観客にオジさまが多くて、どの方も楽しげなのが、個人的にはうれしかったかな。男性諸氏、お目当ての娘役がいるんだろうな、と思って見ておりましたら、どうも桐生さんのファンが少なくない様子。私の近くにいらしたおニイさんは、桐生さん登場のたびに、熱烈な拍手を送っておりました。何が彼を萌えさせるのか? ううむ、ちょっと語り合いたかったです。