北海道 石北本線
NHK「呑み鉄本線・日本旅」を見る。
無類の鉄道好き、六角精児さんが呑みながら全国のローカル鉄道を楽しむこの番組。鉄分の多い私は毎回楽しみにしている。
通常はBSだが、時々地上波で再放送される、その一本。北海道の石北本線が何とも良かったのです。
新旭川駅から網走駅まで、234km続く石北本線。夏の収録なので、大自然の中を走っていく鈍行列車が実に爽快。見ているだけで、あぁ北海道へ行きたい!と旅心をそそられる。
石北本線には、何ヵ所か「鉄道遺産」が残されており、鉄道ファンなら一度は足を運びたい路線だそうだ。
六角さんは途中下車をして、念願の遺産へと足を運ぶ。
まずは、タウシュベツ川橋梁(きょうりょう)。昭和62年に廃線となった士幌線のアーチ橋だ。ダム湖に沈んだため、ふだんは見ることができないが、ちょうど渇水になっていて運良くその姿を拝むことができた。六角さん、感無量という表情でした。
上川駅と白滝駅の間は37.3kmもあり、在来線では日本一長い駅間距離になっている。途中3つの駅が廃止されたためなんですが、沿線に民家は見当たらず、ひたすら野山が続く。北海道でないと出会えない風景だ。
上川駅では、上川大雪酒造を訪ねる。
2017年創業の日本一新しい酒蔵だそうだ。
丸瀬布では、今も保存されているSLに乗車してご満悦。
そして遠軽で一泊。夜は、オホーツク海で水揚げされたミズダコを炭火であぶって食す。これが実に旨そうだった。この番組、観光向けではなく、地元の人が通う店をふらりと訪れるのが良い。
翌日は、また鉄道遺産を訪問。1981 年に廃線になった名寄本線(遠軽ー名寄)、2006年に廃線となった池北線(北見—池田)の廃線跡を歩く。今もプラットホームや駅名標識が残っているのが、寂しくもあり、味わい深いシーンだった。
「呑み鉄本線・日本旅」は、風景もそうだが、流れるBGMが良いのです。とりわけ、バンドをやっている六角さんが歌う「ディーゼル」。
歌詞が沁みます。
♫
走る列車のリズムにあわせ
缶ビールがゆれている
窓の景色もそこそこに
あ〜少し酔ってしまったなぁ〜
海岸線は故郷へ向かう道
負けたんじゃない
逃げるんじゃないさ
ほんの少し弱くなっただけ
『ナガサキ 消えたもう一つの原爆ドーム』
衝撃の一冊でした。
1945年(昭和20年)8月の原爆投下により、焦土と化した広島と長崎。
広島には原爆ドームという遺構が保存されているにもかかわらず、長崎には何もない。離れた場所に、後で建てられた平和祈念像はあるものの、投下地点には何も残されていない。
この謎を追ったノンフィクションである。
実は米軍の計画では、長崎の原爆は市街地の中心部に投下する予定だった。ところが、500メートルも離れた浦上天主堂の上空で炸裂してしまう。
浦上天主堂は、高さ25メートルの双塔の鐘楼を持つ「東洋一といわれる教会」だった。1895年(明治28年)に着工し、30年の歳月をかけて1925年(大正14年)に完成。長崎でも、特に信者の多い浦上地区のシンボルとして、守り継がれてきた「聖地」だった。
有名な話だが、長崎は投下リストには載っていなかった。8月9日(投下日)でさえ、小倉に次ぐ第2目標でしかなかった。
ご存知の方も多いと思うが、広島に投下された原爆は、ウラニウムを原料にしており、構造は比較的簡単な構造だった。しかし長崎は、プルトニウム型のため内部の構造が複雑で爆発の威力も強力。あまりに造りが複雑なので、安全装置をはずし、発火状態のままで機体に取り付けなければならない。そのため、非常に高度な飛行技術を必要としていた。
構造の違いに加えて、長崎投下は天候面でもトラブルに見舞われる。
8月9日未明、テニアン島から出撃した3機のボックスカーは、悪天候のために高度9000メートルを飛行せざるを得なくなる。(広島は、2400メートルだった)。高度が高くなるほど燃費は悪くなる。しかも夜明け前。視界は非常に不良だった。
9時45分、小倉上空に到着するが、目標地点(軍需工場)が見えない。というのも、前夜に八幡製鉄所への爆撃で火災が発生し、大量の煙が上空に残っていたのだ。
やむなく投下を断念。すでに燃料は底をつき始めており、米軍基地のある硫黄島へもテニアンへ帰るのも不可能な状態だった。
そこで急遽、第2目標の長崎に向かう。
が、長崎も雲に覆われており、地上の様子はほとんど分からず。
偶然にも、雲の切れ目があったため、そこに原爆を投下することに。
地上にあったのが、東洋一の大聖堂、浦上天主堂だったのである。
このアクシデントは、すぐにアメリカ政府に伝えられる。あろうことか、教会の真上に落下するとは! なんとしても、この事実を知られたくない米国は、手の込んだ画策を始めていく。
廃墟となった浦上天主堂は、当初、広島の原爆ドームのように保存されることになっていた。当時の長崎市長、田川氏も最初は、保存の意向だった。
ところが、終戦から10年を経た1955年(昭和30年)、事態が変わっていく。
アメリカからセントポール市と姉妹提携を結ばないか、という申し入れが長崎に届いたのだ。長崎市の財政は苦しく、渡米は困難と伝えたところ、アメリカ政府が費用を一切負担するとのことで、贅沢な渡米が実施される。この懐柔により、長崎市長は心変わりをしていく。
そして、浦上天主堂の取り壊しが決定する。
かいつまんで書くと、こういう流れだ。
著者の高瀬毅さんは、アメリカの公文書館まで調査に赴き、膨大な資料から、この事実を突き止めていく。「知られざる事実」が多数載っており、気の遠くなるような調査報道に、頭が下がる思いしかない。
『哲学の先生と人生の話をしよう』
先日、オンライン読書会に参加しました。
対面型の読書会は何度も経験しているけれど、オンラインは初めて。どうなるのか?と少々不安でしたが、ファシリテーター氏の進行が上手で「こういうやり方もあるんだな」と驚きました。
課題図書は、『哲学の先生と人生の話をしよう』(國分 功一郎、2013年)。
國分氏は、東京大学の准教授で、メディアでも活躍している哲学者。第2回紀伊國屋じんぶん大賞を受賞した『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社、2011年)、第16回小林秀雄賞を受賞した『中動態の世界――意志と責任の考古学』(医学書院、2017年)などの著作で有名です。
『哲学の先生と〜』は、國分氏が一般の読者からの相談に答えるという人生相談本です。でも、ただの相談に留まっていない。古今東西の哲学者のエピソードを紹介しつつ、自身の体験を織りまぜて回答をしています。さらに相談者が読むと役立つだろう、という関連書も紹介。
至れリ尽くせりの人生相談なのですが、本書の面白みは別のところにあります。
恋愛、不倫、進路の迷い、家庭内のいざこざなど、身近な相談に対して、國分氏は、相談文の微妙な言いまわしや特有のクセから、相談者が「何を隠そうとしているのか」「本当の悩みはどこにあるのか」をあぶりだしてくる。書かれてない「行間」に真意が潜んでいると喝破。その手腕が鮮やかなんです。
一例をあげます。
■ぼくと家族が生き抜くためには何が必要でしょうか?
(40歳、編集者)
出版社の編集者が「出版業界は衰退しており、斜陽産業になっている。こんな業界にいるべきなのか、転職すべきか」と相談を持ちかけます。
國分氏の回答が実に痛快。
無理だ、仕方ない、だって そういう口調の人はどこにでもいます。なぁ、自分のせいなのに周囲のせいにしているということですね。大学教員にもよくいます。自分の講義がクソつまらないから学生がやる気がないのに、学生のことを「だから今の学生はダメだ」と言う。なんで自分がダメなのに気づかないんですかね。もちろん無能だから気づかないのでしょうね。(略)
たぶん「出版は斜陽産業」「自分はこのまま社畜」とか思っている編集者には、こんなアドバイスはできないでしょう。
要するに、あなたみたいな人が、全身全霊をかけて出版を斜陽産業にしようとしているわけですね。
社蓄であり続けるか、それとも「飛び出せ、腕一本で稼げ」かってこの二択しかないってのが、本当に貧困な発想ですよね。僕には意味不明です。この発想の貧困が何を意味しているかというと、いま自分がいる環境の中で何ができるのかを全く見ようとしていない。二択の中間のことを全く考えていない。いま携わっている仕事にこんなスパイスを加えたらいいものになるかもしれないとか、そういうことを考えない……
相談者は何の努力もせずに嘆いている。現状で改善や工夫をできるところはないのか?それを見つけるのが先だろう、と叱咤しています。
この回答は私にも刺さりました。
努力も工夫も反省もせずに、日々愚痴を連ねることがある身としては、大いに恥じ入りました。
國分氏の回答は、明快な答えを提示しません。代わりに、相談者自身が答えを見つける手助けしている。そこがポイントです。いまはわからなくても、考え続ければいずれ正解が現れる。即効性ではなく遅効性のある相談。
そこが魅力なんだと感じました。
傑作映画「砂の器」唯一の疑問
映画「砂の器」(1974年)をネット配信で観る。何度観ても、加藤嘉の鬼気迫る演技に圧倒される傑作です。
1974年 松竹/橋本プロダクション
村を追われた父と息子が放浪するシーンは、忘れられない。松本清張の原作には、このシーンはわずか1行しかない、というのは有名な話。この1行を見い出し、イメージを膨らませた脚本家・橋本忍の手腕に唸るばかり。
1974年 松竹/橋本プロダクション
そんな傑作「砂の器」にケチをつけるわけじゃありませんが、何度見ても「???」な展開があるのですよ。
以下、内容にふれています。
村を追われた親子は親切な警官(緒形拳)に助けられます。父を病院に入れ、息子を引き取って育てようとする警官夫婦。しかし父が恋しいのか、息子は家出をしてしまう。このとき、恐らく息子は10歳前後。いくら探しても行方は知れない。
それから約20年の月日が流れ…
退職した警官が、伊勢参りに出かけます。伊勢で立ち寄った映画館。そこに飾ってあった「一枚の写真」が事件の引き金になる。
映画館主に聞くと「著名な芸術家たちがやって来た際に撮影した写真」だという。写真が気になった警官は、翌日も映画館を訪れる。写っているのは、家出した、あの息子ではないか? そうに違いない。
すぐに上京した警官は、成長した息子=和賀英良(加藤剛)を探し出して、会うことになる。警官は、死期が迫っている父親に会ってほしいと説得をするが、有名人になった息子は、出自がバレるのを恐れて警官を殺害してしまう。
1974年 松竹/橋本プロダクション
で、疑問なのは「写真」。
警官が見た写真は、10人ぐらいの集合写真。息子はサングラスをかけている。成人してからは、顔つきも変化しているはず。しかも20年の歳月。
警官だからピンときたのでしょうか?
どうやって、あの息子だとわかったのか?
映画はテンポよく展開するので、細かい説明はありません。ただそれだけの話ですが、この映画を観るたびに、疑問が湧いてしまうのです。
ブックカバーチャレンジ(後編)
ブックカバーチャレンジの後編です。
前編はこちらです。
■5日目
【書名】これだけは見ておきたい桜
【著者】栗田勇、久保田淳ほか
【発行日】1986年(昭和61年)
【出版社】新潮社(とんぼの本シリーズ)
残念ながら、この春は桜を見に行けませんでした。
せめて誌上で花見を楽しもうと、取り出してきた一冊。
全国の桜の名所が紹介されており、心がなごみます。
表紙は小田原・長興山の枝垂桜。
来年は、北国の桜を見に足を伸ばしたいです。
■6日目
【書名】大阪人 第59号
【発行日】2005年5月
【発行】財団法人大阪都市協会
月刊「大阪人」2005年5月号です。
「大阪人」は大阪の文化を紹介していた月刊誌です。大阪市政の悪しき改革により、2012年に廃刊してしまいました(橋下のせい!)
この号は演劇特集を組んでいて、維新派や今や大人気の劇団新感線、リリパットアーミー、桃園会など大阪生まれの劇団が勢揃い。
表紙は維新派の役者さん。維新派の舞台は普通の演劇ではなく、街を出現させて、そこで祝祭を行う。そんなパフォーマンスが好きで、何度か見に行きました。維新派も精華小劇場も無くなってしまいましたが、大阪の良き文化を作った功労者だったと思います。
そして。
「関西人の東京異聞」という連載で、人気ライターの吉村智樹さんが登場。仕事関係でお世話になっていますが、今も変わらずエネルギッシュな方です。
■7日目
【書名】Switch第59号
【発行日】1994年1月
【発行】スイッチ・コーポレーション
2001年に63歳で他界された、落語家・古今亭志ん朝師匠の特集です。
写真はすべて操上和美氏の手によるもの。高座で見せる温和な姿とは裏腹な、師匠の内面を切り取っているように感じます。
今では、こういったカルチャー誌に落語家が登場するのは珍しくありませんが、25年前は非常に少なかった。表紙の、どこか不思議な表情が気になって買った一冊です。
余談ですが、私が落語ファンになったのは志ん朝師匠のおかげなのです。25年程前に立ち寄った浅草演芸ホール。そこで聴いた「紙入れ」が素晴らしくて、落語熱に火がついたわけで。
その後、何度か聴く機会がありましたが、いちばん印象に残っているのが、国立劇場での「夢金」。冬の大川(隅田川)が舞台になっていますが、志ん朝師匠の上に本当に雪が降り積もる光景が見えたのです。言葉の力を感じた瞬間でした。ちなみに中村勘三郎さんも志ん朝師匠のベスト1に「夢金」をあげておられました。
ブックカバーチャレンジ(前編)
フェイスブックで「ブックカバーチャレンジ」というイベントに参加しました。7日間、好きな本を紹介していく企画。その記録をブログにも綴っておきます。
■1日目
【書名】マンガ狂につける薬 —下学上達篇—
【著者】呉 智英
【発行日】2007年6月1日
【出版社】株式会社メディアファクトリー
下学上達とは「論語」(憲問篇)に出て来る言葉。卑近なことを学び、高尚なことに達する、という意味だそうです。1995年から雑誌「ダ・ヴィンチ」に連載されたコラムをまとめた1冊。漫画評論を自家薬籠中とする呉さんだけに、セレクトは渋い。
谷岡ヤスジの『アギャキャーマン傑作選』をイギリスの哲学者・カール・R・ポパーの『歴史主義の貧困』と並べたと思えば、「人造女性の悲哀と滑稽」と題して『ゴーダ哲学堂 空気人形』(業田良家)と岩波新書の名著『南極越冬記』を関連づける。ちなみに『南極』には、岩波新書で唯一、ダッチワイフに言及した箇所があるらしい。
『下流社会 新たな階層集団の出現』と『闇金ウシジマくん』を見事にブリッジさせてみせる。呉さんいわく、下流は爛熟した文明に出現するそうだ。
登場する本をすべて読みたくなってしまう、マンガ評のふりをした骨太の文学論。
■2日目
【書名】実録・共産党 日本暗殺秘録
【著者】笠原和夫(脚本家)
【発行日】2005年9月25日
【出版社】扶桑社
扶桑社の「en-taxi」という文芸誌の付録です。
「仁義なき戦い」や「日本侠客伝」などの任侠映画で知られる脚本家・笠原和夫氏のシナリオ集。
「日本暗殺秘録」は、1969年に片岡千恵蔵、鶴田浩二主演で映画化されていますが、「実録・共産党」は幻に終わった作品です。笠原氏は、戦前の共産党の実態を映画にすること目論んだそうで、登場人物はすべて実名。内容もほぼ史実なので、実現していたら、さぞや面白い映画になっただろうと思います。
あの頃の「en-taxi」は雑誌としても面白く、大ヒットした立川談春『赤めだか』やリリー・フランキー『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン』も同誌の連載から生まれた作品でした。
■3日目
【書名】まぼろしの大阪
【著者】坪内祐三著
【発行日】2004年10月
【出版社】ぴあ
今年1月に急逝した書評家・コラムニスト坪内祐三さんの著作です。
週刊文春に連載していた「文庫本を探せ!」文藝春秋の「人声天語」本の雑誌の「読書日記」などを愛読していました。
著書が数多くある中で選んだ一冊が『まぼろしの大阪』生粋の東京人である坪内さんが、関西ぴあに連載していたコラムをまとめた本です。
「OMMの古本祭りで買い逃してしまった本」
「キャバレー・メトロについて知りたい」
「今でも自由軒にシャトウブリアンはあるのだろうか」
「水了軒の汽車辨が好き」
今は無くなってしまった場所も数多く登場していて、あの頃の大阪を偲ぶことができる一冊です。水了軒の汽車辨は、正当派の駅弁で、私も好きでした。
そういえば、仕事がなかった頃、坪内さんの「読書日記」を読んで、いつかこんな生活がしたい、と考えていたなぁ。ただの妄想ですが、私の憧れのライフスタイルでもあったのです、坪内さんは。
■4日目
【書名】朝鮮魅力の旅(朝鮮民主主義人民共和国ガイドブック)
【出版社】朝鮮新報社出版局編
【発行日】1996年発行
2004年に北朝鮮に行った時に買った旅行ガイドです。
日本人観光客向けに出版されたもので、中身はすべて日本語。内容はごく普通です。政治色は薄い。神保町の東方書店というアジア書籍専門店で買いました。
広告が新潟県ばかりなのは、当時北朝鮮と新潟を行き来していた万景峰号のためか。
北朝鮮へは北京から飛行機で行ったのですが、驚いたことがひとつ。
出国審査(帰りの入国審査も)でパスポートにスタンプがなかったのです。入出国の記録を残さないようにとの配慮? ヘンなところで気遣いする国でした。
後編へ続きます。
『一流の人をつくる 整える習慣』
『一流の人をつくる 整える習慣』という本を読みました。
友人が勧めてくれた本ですが、読み応え十分。
著者の小林弘幸さんは、順天堂大学医学部教授。自律神経研究の第一人者。不勉強で知らなかったのですが、メディアへも数多く出演しているそうです。
以下、気になった箇所。
■一杯の水が体調を取り戻す
疲れてダルい時は、1杯の水を飲む。体全体に水分が行き渡るようなイメージを意識する。自律神経は腸の働きと密接につながっている。
■座っている時間が長い人ほど早く死ぬ
1時間に一度、席を立って休憩する。理想を言えば、少し外に出て空を見上げて簡単なストレッチをする。その際、しっかり深呼吸をして水を飲めば、自律神経のリセットとして完璧。
■最大のポイントは朝ではなく、前の日の夜にある
日常をリセットするなら夜、それも寝る前の習慣を変えるのがベストなアプローチ。落ち着いた時間を30分ぐらい取り、読書や音楽、趣味の時間にあてる。
■1日を振り返り「失敗」と「成功」のパターンを上書きする
5〜6分、1日を振り返り、失敗したことについては「こうすれば良かった」「次回はこうしよう」という改善パターン、理想のパターンをリアルに思い描く
■次の行動をスムーズに引き出す「1個の法則」
考えずにオートマチックに行動するという原理を、一番シンプルに活用するのが「次に何をやるのかを1個だけ決めておく」という方法です。
■家に帰ってすぐ「オフモード」に入らない
家に帰った際、何か用事をこなそうとすると、体を動かし続けることになる。その「ちょっとだけ体を動かしている」という状態が大事。
■すべての行動の前に「何のためにやるのか?」を考える
■ストレスは複数持つほうがうまくいく
■感謝ほど自律神経が整うものはない
「ストレスは複数持つほうがうまくいく」というのは、なるほどでした。1つより複数のほうが分散するので、負担が軽減されるということなんですね。
自律神経という言葉は知っていても、何を司るものなのかは、知らなかったので、大いに勉強になった1冊です。