松竹新喜劇(京都・南座)
7月16日、松竹新喜劇(京都・南座)を見てきました。その昔、テレビでよく見ていましたが、生の舞台は初めてです。
1本目は新作の「一休さん」。
藤山扇二郎さんが、おなじみ一休さんに扮し、村人のいさかいを「とんち」で収めるストーリー。
朝ドラ「おちょやん」で千代の幼少期を演じた毎田暖乃(まいだのの)ちゃんが大活躍。ドラマもうまかったのですが、舞台では、いわゆる子役演技ではなく、実に自然に演じていて、末恐ろしい役者になるのでは‥‥と感嘆しました。初舞台というのが信じられない。
新右衛門さんを演じたOSK日本歌劇団の桐生麻耶さんもカッコいい!
武将姿が実に似合っていました。
驚いたのは、藤山扇二郎さん。
名優・藤山寛美の孫で、藤山直美の甥にあたるのですが、セリフまわしや声質が瓜二つと言っていいほど直美さんに似ている
(ということは寛美さんにも?)血筋なんでしょうか。
堅物の新右衛門さんとおっとり型の一休さん。なかなか名コンビでした。
二作目の「愛の小荷物」では外部出演の久本雅美さんが大活躍。
ドラマ「その女、ジルバ」の好演が記憶に新しい人ですが、生の舞台で見ると、実に芝居のうまい役者さんだと実感。一度、本気のストレートプレイを見たいと思いました。
何かと世情が騒がしい昨今ですが、そんなときこそ人情劇は心に沁みる。
そう、しみじみ感じました。
ちなみに、この公演の劇評をエッセイストの青木るえかさんが「論座」に書いています。よろしければ、こちらも。
(舞台写真多数)
https://webronza.asahi.com/culture/articles/2021071400009.html