スルメ日記

ライターのユッキィ吉田が「ゆるい日常」を綴っております。

2008-01-01から1年間の記事一覧

劇場文化のカガミ

真夏の博多ばなし。まだ続くのかって? いや、どうしても書いておきたいことがありまして。 今回の観劇旅では、博多座の劇場スタッフの「プロの接客術」も心に残った。 博多座はまったく初めてだったんですが、ハードもソフトも素晴らしい劇場である。シャレ…

初!キリヤン

博多で念願のキリヤン! 楽しかった。九州まで来てよかった。ということで、本日の日記は、ねじが緩んでいます。許してやってね。 九州もこの夏いちばんの暑さ。屋外へ踏み出すのに決死の覚悟が要る猛暑のなか、はーるばる来たぜ、博多へ。いや、わたくし本…

論語と聖火

北京オリンピックの開会式。まさに、チャン・イーモウ・ワールドでしたね。人海戦術による怒濤のチャイナ・クラシック・ショー。クラシックばかりで、近代史が皆無だったのは、大方の予想通りでしたが。 聖火で「十八番」を使うとは! そう来なすったか、チ…

博多へGO

ようやく8月。今年は7月はじめから容赦ない酷暑が続いた。中旬には、気温38度なんて笑うしかない数字が跋扈する毎日。だからもう、完全にひと夏を乗り越えた気分。だけど、まだ8月1日なのね。本番はこれから。ううう、夏は長い。 先月の京都行きを皮切りに、…

至福の夏プラン

OSK

OSKの南座公演は、夜の部を選んで正解だった。終演が7時。劇場を出ると、そこは黄昏の鴨川べりで、涼やかな川風が渡ってくる。これが気持ちいいのなんの。昼間は燃えるようだった京都の街も、日が落ちると別の顔をのぞかせるんですね。一瞬にして、京の宵に…

回想の京都

OSK

あぁ京都、楽しかったなあ。今日も仕事中、麗しの場面を思い出し、ひとり密かにニンマリ。かなりヤバイ奴になっております。OSKの南座公演は一昨日が千秋楽。無事に終了した模様。猛暑の中、おつかれさまでした。 しかし。観劇から、まだ4日目にも関わらず、…

京都は燃えていた

OSK

妄想してるだけじゃ、つまらない。なので、行ってきました、京都へ。 夏の京都は、その暑さゆえ長らく敬遠していたのだけれど、いやぁ、いいものですね。じつに艶っぽい。祇園祭の時季だけに、街が華やいで、官能的ですらありました。 OSKの南座公演「レビュ…

妄想の古都

OSK

京都へ来てます。 祇園祭は、今日が宵宮。八坂神社の神様が、神輿に移られる夜です。境内の灯りを落とし、暗闇の中で繰り広げられる神事は、荘厳にして幽玄。千年の伝統が息づく瞬間です。あぁ、古都の夏は情趣満点…… なーんて、ウソです。今日も、愛知県の…

初日祝い

OSK

「ガッキィファイター」から続報メールが届く。日垣さんの入院は、持病に由来する発熱だったそうだ。とりあえず、厄介なウィルス感染ではないとわかって、ホッと一息。全快するまでは、無理をしないください。 さてさて。今日は、OSK日本歌劇団・南座公演「…

養生してください

土曜日、パソコンを立ち上げて驚いた。日垣隆さんが、入院したとの報せ。氏の有料メルマガ「ガッキィファイター」編集室からの緊急メールである。「これまでにない高熱」に見舞われているそうだ。 「これまでにない」って、いったいどの程度なのだろう。40度…

夏はキリヤン

友人宅でホーム・パーティ。久しぶりに仕事の絡まない飲み会とあって、お酒の美味しいこと。食卓にのぼったのは、稚鮎、蛸、満願寺唐辛子、ハス芋、佐藤錦(サクランボ)など夏の美味ばかり。もちろん、すべて国産。たっぷりいただいて、一ヶ月ぶりに人間ら…

人智を超えたひと

先月来、人生最高といってもいいほどの忙しさに襲われ、完全にひからびております。どう画策してもライブに行く時間が取れず、完全に「ヤク切れ」の状態。あぁ、舞台の熱、色、音が恋しい。本当に恋しいです。 先日。あまりにも心がカサカサになってしまった…

清貧

連休からこちら、ちょっと走りすぎた。カラダは大丈夫なんですが、問題は、財布。中身がない。お財布が寒ーくなってきたことに、ようやく気がつく今日この頃。アホですな。 遊興三昧。現金払いじゃ追いつかず、カード決裁も数知れず。まぁ、高級ブランドを買…

春のおどり

OSK

OSK「春のおどり」を観てきた。 OSK。正式名称はOSK日本歌劇団。宝塚と同じく、女性だけのレビュー・カンパニー。OSKに興味を抱くようになったのは、一冊の本がきっかけだった。『OSKを見にいけ!』(青木るえか著、青弓社)。『週刊文春』や『本の雑誌』に…

春風駘蕩

夜半もコートなしで歩ける陽気となった。心をほころばせ、栄の中電ホールへ向かう。立川談春独演会。初の随筆集『赤めだか』の出版を記念した全国ツアー。 雑誌『en-taxi』の連載時、目黒孝二に「あらゆる雑誌の中で、いまいちばんおもしろい」と激賞された…

もったいない

TBSの金曜ドラマ『Around 40』を見る。 40歳を前に、迷い、揺れる女性のドラマということで、同世代としては興味津々だったのだが、初回を見るかぎり、あれれれ、という印象。 悩める主人公に天海祐希。これが、どうにもミスマッチ。 脚本が「僕の生きる道」…

宝塚の紳士

はじめての宝塚では、いろんな発見があった。 宝塚といえば言わずと知れた、乙女の聖域。客席も九割が女性だろうと思いきや、意外と男のお客さんがいるんですね。白洲次郎という題材のせいもあるだろうが、一割は男性客だったように思う。宝塚通の知人による…

火花の演技

友人たちと宝塚へ一泊旅行。はじめてナマで宝塚歌劇を観る。去年の夏の宣言からは、ちょっと遅れたけれど、念願かなっての初体験。いやぁ面白い。予想をはるかに超えた感動でした。 観たのは、宙組の『黎明の風』というミュージカル。吉田茂の側近として活躍…

縦書きのチカラ

「論語塾」では、岩波文庫の『論語』(金谷治 訳注)をテキストにしている。まず、講師の呉さんが読み下し文を音読し、続いて生徒全員で復唱する。これが、じつに気持ちがいい。 最近、私も脳トレ代わりに古文の一説などを声に出して読んでみるのだが、音読…

マガジンの時代

先週、三浦サンが逮捕されてからというもの、同年代の友人と顏を会わせるたびに「あの頃」の話題で盛り上がってしまう。ペイズリーのシャツ、景山民夫の「フルハム三浦」、裕次郎グラス。思い出すのは、どうでもいいディテールばかりってのが情けないのだが。…

千里の道

突風吹きつける日曜の午後。評論家・呉智英氏の「論語塾」に参加した。 不惑を過ぎた頃から、すこしは教養をつけて、残りの人生を悠々といきたいものだ……などと考えていたところに、開講の報せ。待ってました、と勇んで申し込んだのはいいけれど、いかんせん…

雪見散歩

久々の休み。天気予報通り、昼前から雪が降りだす。おぉ、雪見酒だぜ。こういうときのためにと、買っていた「どぶろく」を引っ張りだす。先々月、信州・飯田のそば屋でみつけた逸品なり。 酒はあるけど、アテがない。ということで、雪の降りだした街へ出かけ…

乙女じゃないけど

隣町の図書館で資料探索。合間、雑誌コーナーに『活字倶楽部 07秋号』を見つける。巻頭大特集が「乙女と隠れ腐女子のための読書案内」 まずい。時間がないっつーのに。舌打ちしつつも、するすると食指を伸ばさずにはいられない私。哀しい(うれしい?)サガ…

腐海だより

風邪を引いてしまった。 昨夜、風呂に入った後、だらだらと「朝まで生テレビ」を見たのがまずかったか。とりあえず体が温まるものをと、鱈チゲをつくる。ピリ辛の鍋を喰らい、汗をドッとかいて布団に潜り込み、毒素追い出し作戦を決行。二時間後、効果あって…

本の樹海

年明け早々、VDT症候群が再発。仕事以外は、極力、目を休めなくてはならないのだけど、いま異様に読書欲がみなぎっている。『桜庭一樹読書日記』(東京創元社)を読んだせいである。この本、全編に「本が愛しくてたまらない」という空気がみなぎっていて、そ…

灯台下暗し

正月2日目。四国・讃岐の実家に帰省中。金刀比羅宮へ初詣に出かける。 元日が荒天だったせいか、今日は参拝客が押しかけ、表参道は身動きもとれないほどの混雑ぶり。急遽、裏道にまわって、ショートカット参拝。途中、「イノシシに注意!」という看板に出く…